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攻守で活躍の海星主将 「それでいいのか」泣いたあの日

2019年8月14日09時37分

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 第101回全国高校野球選手権大会で12日、長崎代表の海星が聖光学院(福島)に3―2で競り勝った。13年連続出場の甲子園常連チームを上回る勝負強さを発揮、チームとしては17年ぶりの夏の甲子園勝利だ。次戦は15日。第4試合で八戸学院光星(青森)と対戦する。粘り強い打線を武器に、2016年選抜大会の8強超えを目指す。

 ■攻守で躍動「チームに勢い」 坂本芽玖理主将

 四回表、2死二塁。次打者席にいた海星の主将・坂本芽玖理(めぐり)(3年)は、前の打者、高谷艦太(同)の二塁打を見ながら少し弱気になった。「かえせるかな」

 でも、すぐに気持ちを切り替えた。「仲間が打ってくれた。ここでかえすのは自分の役目だ」。内角の直球をたたくと、低く鋭い打球が三塁手の横を抜けた。会場の大歓声が耳に入る。「1点入ったんだ!」。ベンチへ向かってガッツポーズをした。「自分の力でチームを勢いづけられて、うれしかったです」

 坂本を奮い立たせたのは、加藤慶二監督(45)や先輩たちから幾度となく言われてきた「本当にそれでいいのか」という言葉だ。

 昨夏の新チーム発足以来、秋と春の県大会、6月のNHK杯県大会と、いずれも1点差で敗退を続けてきた。「自分が主将だから打てないんじゃないか」。チーム作りの不安にかられ、泣いた日もあった。

 そんな時、「それでいいのか」と自分に問いかけてきた。「僅差(きんさ)で負けてしまうのは気持ちに隙があるからではないか」「大舞台で力を発揮できるよう、野球以外の私生活から、だらしないことはやめよう」と、部員たちと徹底してきた。

 築いてきた隙のなさは、守備でも発揮された。五回裏、2死一、三塁のピンチで痛烈なゴロに飛びついて好捕。「飛んできた球は意地でもとってやるって気持ちでした」

 主将として悩み、たどり着いた大舞台での1勝。でも満足するにはまだ早い。「次も相手に食らいつく。自分たちの野球に自信を持って試合に臨みたい」=敬称略(中沢絢乃、松岡大将、弓長理佳)

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