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智弁和歌山、明徳義塾に甲子園で初勝利なるか 名門激突

2019年8月13日08時00分

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 球児たちの熱戦が連日続く第101回大会も中盤に入った。13日の第3試合では、智弁和歌山と明徳義塾(高知)が対戦する。高校野球屈指の名門である両校が夏の甲子園で顔を合わせるのは、決勝でぶつかった2002年以来17年ぶり2度目だ。

 両校は毎年6月、高知県須崎市の明徳義塾のグラウンド「野球道場」で練習試合をするなど縁が深い。馬淵史郎監督(63)は6月を夏に向けた「追い込み期間」と位置づけていて、この試合を夏への試金石と重視している。

 恒例の練習試合は、智弁和歌山が春の選抜大会で初優勝した1994年に始まった。選抜後に智弁和歌山と土佐(高知)の練習試合が組まれ、明徳義塾も参加したのがきっかけだ。

 智弁和歌山の監督を昨夏まで務めた高嶋仁さん(73)は「優勝した時、目標とする監督に『全力疾走』で有名だった土佐の籠尾良雄監督(故人)の名前を出したら、籠尾先生が招待してくれた。それを聞きつけた馬淵君が『うちともやってくれ』と」。

 2人が交流を深めたのは2002年だ。この年の夏の甲子園の決勝で明徳義塾と智弁和歌山が初対戦。7―2で勝利した明徳義塾が初めて全国制覇した。

 大会後、全日本選抜の米国遠征で馬淵監督が監督、高嶋さんがコーチを務めた。年が離れた2人ではあるが、米国では約2週間にわたり同宿し、野球談議に花を咲かせた。以来、高嶋さんが高知を訪れるたびに馬淵監督が歓待するようになった。馬淵監督が「高嶋さんの勝利への執念や、厳しさにひかれた」と言えば、高嶋さんは「策士。人の心を読むのに非常にたけている」と独特の言い回しで敬意を表す。

 両校の甲子園での2度目の対戦は14年春の1回戦。延長十五回で3―2で明徳義塾が勝った。「延長にならずに勝っていたはず。野手にまさかの落球があって……」と高嶋さん。この試合でサヨナラ暴投をしたのが、プロ野球ロッテの新人、東妻勇輔投手。弟の純平選手(3年)は今大会、捕手として5季連続の甲子園に臨んでいる。

 馬淵監督は今年2月、勇退した高嶋さんを慰労しようと、「高嶋仁先生を囲む会」の発起人を務めた。大阪市内で開かれた会には、渡辺元智・横浜前監督や中村順司・PL学園元監督、帝京(東京)の前田三夫監督、大阪桐蔭の西谷浩一監督など、全国から中学・高校・大学の野球指導者ら約300人が集まった。

 高嶋さんが約38年間指導してきた智弁和歌山について、馬淵監督は「バットが振れて長打力があり、毎年大きい選手が多い」と話す。一方、「打撃が注目されるけど、本当に強いときは守備がしっかりしている。実は守りから入る。その辺の野球観は似てるんよ」と分析する。昨年就任した中谷仁監督(40)については、「以前からコーチをしていたので、高嶋イズムを引き継いでいるだろう」と言う。

 今年の練習試合での成績は明徳義塾の1敗1引き分け。だが、「実力が4対6でも4が勝てる可能性がある」が馬淵監督の持論だ。「個々の能力の差は向こうが上やけど、野球はチームスポーツ。まだ智弁和歌山には公式戦で一度も負けていないからね」と不敵な笑みを浮かべる。

 一方の中谷監督は、甲子園で明徳義塾に勝てていない点について、「僕は僕ですし、今のチームは今ですし、関係ないですね」と淡々と語る。

 だが、「3回も同じ相手に負けたくないという気持ちはある」と闘志は隠さない。馬淵監督に対しては「甲子園で50勝以上している大ベテランで日本を代表する監督。大好きというと語弊はあるが、尊敬している」と中谷監督。今年の明徳義塾の印象については、「監督のやりたい野球を選手が体現できるチームワークの良さ、試合運びのうまさがある」と語る。

 三度目の正直なるか、二度あることは三度あるのか――。中谷監督は「チーム一丸となり、今年のチームとして100%の力でぶつかっていく」と話した。(加藤秀彬、西岡矩毅、大野宏)

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