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北海道)北照が惜敗 夏の初勝利まであと一歩届かず

2019年8月12日03時00分

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 南北海道代表の北照は11日、初戦で中京学院大中京(岐阜)と対戦し、3―4で惜敗した。エースの桃枝(もものえ)は強打の相手をキレのある変化球で翻弄(ほんろう)し、六回まで無失点に抑えた。打線はリードされても持ち前の粘り強さを発揮し、1点差まで詰め寄った。目標の「夏の初勝利」にはあと一歩届かなかったが、選手たちは2年連続の夏の舞台で、最後まで諦めない戦いぶりを見せつけた。

 ■けが癒え出番 仲間に感謝 水川大地選手

 五回表、1死二塁の好機で水川大地選手(3年)が代打でグラウンドに出た。春はエースだった水川選手の、この夏初の出場。遊ゴロに倒れたが、ベンチは大きな声援を送った。

 春の小樽地区大会代表決定戦。水川選手は七回に登板し、1球を投じた瞬間、右腕に力が入らなくなった。そのまま病院に運ばれ、右の尺骨の疲労骨折と、チームが逆転負けしたことを聞かされた。

 全治2カ月と診断され、夏の登板は絶望的だった。エース不在の状況に危機感を持った桃枝丈投手(3年)が急成長し、チームは夏の大会を破竹の勢いで勝ち上がった。だが水川選手は「俺も投げたい」と、マウンドの桃枝投手を複雑な思いで見つめていた。

 転機は南大会準々決勝。試合前、桃枝投手は水川選手に「俺がお前を甲子園で投げさせるから」と話した。「桃枝を信じて、自分は甲子園までにけがを治す」。そう気持ちを切り替え、ベンチから声を張り上げた。

 チームの思いは現実になり、迎えた甲子園での初戦。五回裏から一塁の守備に入った水川選手は、六回に強い当たりを飛びついて捕球するなど好守を見せた。七回のピンチではマウンドに駆け寄り、「景色を変えよう」と、内野手みんなでバックスクリーンを見上げた。満員の観客からの大声援が聞こえ、「良い球場だな」と改めて思った。

 試合後、水川選手は悔しさで涙をこらえきれなかった。桃枝投手ら仲間たちには、後で「ここまで連れてきてくれてありがとう」と伝えるつもりだ。そして、仲間が連れてきてくれた甲子園の景色を、ずっと忘れないと誓った。(遠藤美波)

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