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昨夏甲子園の異様な雰囲気から一変 近江の選手は驚いた

2019年8月12日09時39分

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 第101回全国高校野球選手権大会は11日、近江が2回戦に臨み、東海大相模(神奈川)に1―6で敗れた。失策絡みの失点が続く苦しい展開の中、最後まで粘り強くプレーした選手たちに、満員のスタンドから盛大な拍手が送られた。

 ■滋賀大会は失策ゼロ、くずれた守備

 失策6――。

 滋賀大会5試合で失策ゼロだった近江の守備がくずれ、左腕・林優樹(3年)の好投を支えることができなかった。

 四回、四球などで2死二塁の場面、失策が絡み先制点を奪われた。

 三回まで無失点だった林は「1点もやりたくなかったので悔しかった」。

 それでも主戦は冷静だった。直後に走者の逆をつく牽制(けんせい)で三つ目のアウトをとった。

 六回、悪送球を機に一挙3点を奪われたが、気持ちを切らさなかった。切れのある変化球を次々に決め、七、八回を三者凡退で切り抜けた。

 九回の失点も、悪送球が絡んだが、林の制球力は最後まで衰えることなく、与四球1で完投した。

 「おまえ一人で、悪かったな」

 試合後、主将の有馬諒(同)が林にわびた。だが、林は「チームを助けられなかったのは、エースとして失格」と、むしろ自らを責めた。

 多賀章仁監督は、守備の乱れについて「相模の走塁のレベルの高さ。『とにかく次の塁をとるんだ』という思いに圧倒された」。

 ■あの球場の雰囲気、今度は「後押し」

 この日、近江の選手たちが驚いたことがある。スタンドの雰囲気だ。

 サヨナラ2ランスクイズで敗れた昨夏の準々決勝では、球場全体が、好投手・吉田輝星擁する金足農(秋田)への応援一色という異様な雰囲気だった。

 それが今日の試合終盤、スタンドが一体となって近江の選手たちに盛大な声援を送った。

 八回、住谷湧也(3年)の安打などで二死満塁とし、有馬が四球を選んで三塁走者・林が生還すると、スタンドから、この試合一番の大歓声があがった。

 「昨年の金足農の応援に勝るような素晴らしい応援に、後押しを受けた。一番楽しい打席だった」

 有馬はそう振り返った。

 ■粘った近江打線

 近江打線が粘りを見せたのは、5点を追う九回だった。

 「スタンドにいる仲間のため、絶対打ってやる」

 先頭打者の三浦聖太(3年)は、外角直球にバットを振り抜いた。打球は左翼への安打となった。

 滋賀大会では14番。甲子園の大舞台で一桁の背番号を勝ち取った。

 夏の大会に出場しないメンバーが出場する「メモリアルゲーム」の主将を務めた経験がある。今日は、応援団の奥岨啓太副団長(同)にもらったエルボーガードを身につけて出場した。「高校最後だと思ったので打てて良かった」

 その後の、2死一塁の場面。「あと1人」の打席で見せた浅野太輝(同)の粘りはスタンドを魅了した。

 「絶対つないでやる」

 そう誓った通り、2ストライクからの5連続ファウル。が、最後は外角の直球で三振に終わった。

 「あそこで打てたら、勢いにのっていたかも」と浅野は悔やんだ。

 滋賀大会では投手だったが、足の速さと守備力を買われ、数日前に中堅手を任された。五回には約20メートルを走って飛球を好捕した。

 「負けたのは悔しいが、外野手として自分の役目は果たせた」と前を向いた。

 最後まで投げきった林は、涙を浮かべながらこう話した。

 「悔しい思いはあるが粘り強いピッチングができた。たくさんの方から応援を受け、自分一人では甲子園に帰って来られなかった」(北川サイラ)

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