スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

香川)高松商 23年ぶりの夏の甲子園を顧みて

2019年8月11日03時00分

シェア

 第101回全国高校野球選手権大会に出場した高松商は、9日の初戦で鶴岡東(山形)に4―6で敗れた。23年ぶりに夏の甲子園の土を踏んだ同校の戦いを振り返る。

 今期のチームは、「弱い代」と周りに呼ばれながら歩みだした。3年生らは先輩たちを仰ぎ見、「みんなバッティングのセンスがあった」と口をそろえる。先輩らのように一人ひとりはうまくない。編み出したのが「コツコツネバネバ大作戦」だった。

 単打や四球で出塁し、しつこく得点を狙う。作戦は功を奏し、昨秋の四国大会で優勝し、今春の選抜大会でも1勝を挙げた。チームを引っ張ったのはエースの香川卓摩君(3年)だ。選抜では、165センチと小柄ながらキレのある多彩な変化球と巧みな配球で、強打の春日部共栄(埼玉)から13三振を奪った。

 迎えた香川大会の2、3回戦は、香川君とともに投手陣の一翼を担う中塚公晴君(3年)や松田光稀(こうき)君(2年)が、無失点に抑えてコールド勝ち。香川君は準々決勝から登板し、3試合で27奪三振と好投した。打線は主軸のほか、夏から先発入りした安部祐慧(ちさと)君(3年)や、笠居小史朗君(2年)らが好機で長打を放つ活躍を見せた。

 9日の大舞台、鶴岡東戦では、先発した香川君が四回まで無失点に抑えた。打線は二回に先制し、三回にも加点したものの、その後は相手左腕の鋭い直球やスライダーを打ち損じ、好機を生かせない展開が続いた。長尾健司監督は「思った以上に球が速く、狙い球を絞りきれなかった」。

 運も呼び込めず、劣勢に追い打ちを掛けた。二回、打席の香川君の左手の甲をボールが直撃。判定はファウルだったが、痛みが残った。五回の守りでは、打たれた球が三塁ベースに当たって高く跳ね上がり、そのすきに逆転の走者がかえった。

 試合中、チームは笑顔を絶やさなかった。試合前に「最後まであきらめず、笑顔でいこう」と決めていた。九回に本塁打で突き放されても選手たちは落ち着いていた。その裏、谷口聖弥君(2年)の適時三塁打などで2点を返す意地を見せた。

 試合後、3年生と同じくらい激しく泣き崩れる2年生もいた。3年生らは後輩たちの肩をたたいて言った。「後は任せたぞ」「お前らなら大丈夫」。谷口君や笠居君、松田君ら2年生が多く活躍した。夏の甲子園で勝ちたいという思いは、次の世代に引き継がれた。(木下広大)

話題の記事

スポーツブルアプリアイコン