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顔面骨折した先発投手がベンチに「びっくり、元気出た」

2019年8月11日08時07分

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 春夏通じ初めて、岡山学芸館の校歌が甲子園球場に響いた。10日、隣県対決となった広島商(広島)との初戦を6―5で勝利。八回、一気に試合をひっくり返す逆転劇にスタンドは沸いた。次は第10日の第1試合、筑陽学園(福岡)―作新学院(栃木)の勝者と対戦する。大会が順調に進めば15日午前8時開始予定。

 ■先発骨折「自分が助ける番」 岡山学芸館・岩端慶明選手

 リードを許しても食らいつき最後に逆転する――。岡山学芸館は、岡山大会を勝ち抜いた粘りの野球を大舞台でもやってのけた。

 八回、逆転打を放ったのは2年生の岩端慶明(いわはたよしあき)君だ。1点差に迫り、なお2死一、三塁。「打つしかない」と打席に入り、狙い球ではなかったが、カーブに自然と体が反応した。

 打った直後は「レフトフライかな」と思ったという。しかし、打球は風に乗り、左翼手の頭上を越えていった。岩端君は塁上で白い歯を見せて喜んだ。

 初回、先発の丹羽淳平君(3年)が顔面に打球を受け降板した。動揺する選手に佐藤監督は「一度落ち着こう」。そして「絶対勝って、丹羽をもう一回マウンドに立たせてやろう」とチームは結束した。

 6番を打つ岩端君も、5番・丹羽君に「いつも助けられていた」といい、「今度は自分が助ける番」と気合が入った。終盤、顔面骨折と診断された丹羽君がベンチに戻り、「びっくりしたけど元気が出た」と岩端君。ムードが高まった中での逆転打だった。

 「丹羽のため」という高い士気はプレーの随所に表れた。三回は、中堅手の中泰輝(たいよう)君(同)が風で押し戻された打球をダイビングキャッチ。六回にも俊足を飛ばして好守を見せ、相手の攻撃を食い止めた。「投手陣を助けられて良かった」

     ◇

 エース中川響君(3年)にとって、広島商は特別な相手だった。6月の練習試合で先発。味方の失策への不満を表に出し、失点を重ねて敗れた。

 「周りへの声かけもしないし、気持ちが入っていない」「お前で負けたら後悔が残る」。帰りのバスで、仲間から野球に向き合う姿勢を批判された。

 「エースなら、みんなに信頼してもらわないと」。仲間の言葉に「変わる」と決めた。練習前のグラウンド整備やトイレ掃除などを率先。試合中の笑顔を心がけ、「リベンジ」を誓ったこの日も最後までマウンドを守った。(華野優気)

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