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最後の打者になれなかった自分 俊足1番、成長の原点

2019年8月11日07時53分

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 第101回全国高校野球選手権大会(日本高校野球連盟、朝日新聞社主催)で、東東京代表で3年ぶり8回目出場の関東一は10日、打撃戦の末、新潟代表の日本文理に10―6で勝利し、2回戦に進んだ。選手たちは初めての大舞台でのびのびとプレーし、15安打を放ち、2人の3年生右腕の継投で勝ちきった。次戦は第9日(14日)の第3試合(午後1時開始予定)で熊本工と対戦する。

 ■観察と選球「眼」で出塁 大久保翔太選手

 観察眼を備えた快足だ。

 1点先取された一回裏の攻撃で、先頭の大久保翔太(3年)は左打席でバットを構えた。初球にいきなりセーフティーバントを試みた。打球は本塁ベース前で高く弾んでから三塁線を転がった。すぐに勢いがなくなり、前進してきた三塁手の手前で止まった。チーム一の俊足が一塁を駆け抜けた。成功だった。

 「この試合に備えて、相手投手の映像を見ると、投げ終わった後に一塁側に体重が寄っていた。三塁手も三塁ベース付近にいたので、初球のセーフティーバントは頭にないだろうなと考えた」

 この日の打席は、じっくりと球を見極め、選んだ四球は三つ。「出塁することが役目。少しでも相手投手に投げさせてスタミナを奪うことができた」。塁に出ると盗塁を狙うそぶりを見せて捕手を警戒させ、続く2番の村岡拓海(同)の得意な直球を投げさせるように仕掛けた。米沢貴光監督は「こんな足を持つ選手がいることも甲子園で見せたい」と話していた。

 足を武器に成長できた原点は、今春に経験した「悔しさ」だった。東京都大会準決勝の東海大菅生戦。2番で先発した。九回表に1点を奪われ、勝ち越されると、その裏に回ってきた打順で代打を送られた。その代打も凡退して、試合に敗れた。悔しかった。

 大会後、チームとして新たな気持ちで夏に向かおうと、それぞれの自主練習のパートナーを変えた。大久保が組んだのが、東海大菅生戦で自分の代打に送られた沖元翔(同)。「最後の打者になった沖元と、なれなかった自分で組もう。あの時の互いの悔しさを励みに練習しよう」と沖元と誓った。毎日2時間の自主練習を続けた。

 そして、夏の東東京大会。大久保は出塁率を買われて1番になった。「かっこ悪くてもどんな形でもいい。塁に出よう」。内野ゴロでも飛球でも一塁まで全力で走った。大会の通算

打率は5割7分1厘で、盗塁も七つ。夏の甲子園で4強まで勝ち上がった4年前のオコエ瑠偉選手(現楽天)の6を超えた。

 甲子園に来てからも「足」は好調だ。「ベンチ入りの18人からもれた沖元の思いも持って、打って、走りたい」(山田知英)

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