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日本文理主将、前日に見たあの決勝動画 つなぐ意識強く

2019年8月11日14時32分

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 第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)は第5日の10日、日本文理(新潟)が1回戦で関東一(東東京)と対戦し、6―10で敗れた。全6試合で先制した新潟大会と同じく、序盤は主導権を握ったが、関東一の強力打線に屈した。新潟代表は2年連続の初戦敗退となった。

 ■つなぐ、あの決勝のように 長坂陽主将

 一回、無死一塁。先制の好機を広げたい場面で、2番打者の主将、長坂陽(ひなた)(3年)が1球でバントを決めた。関東一のミスを誘って自らも出塁すると、一塁上で一息ついた。

 新潟大会の打率、6割5分。強打者ぶりが注目された長坂だが、犠打もチーム最多の6を記録。日本文理の信条「つなぐ野球」を誰よりも強く意識してきた。

 甲子園大会の開幕前日のことだ。開会式のリハーサルを終え、バスの車内で鈴木崇監督が選手らに球場の感想を求めると、最後に挙手した長坂が全員に向けてこう話した。

 「グラウンドをぐるっと歩いて、正直、思い切り打ちたいと思った。でも、それは(後を打つ)中田(龍希)や長谷川(優也)たちに任せる。俺はバントでつなぐから」

 原点ともいうべき記憶がある。

 2009年夏の決勝。日本文理が九回2死から5点を入れ、中京大中京(愛知)を1点差まで猛追したあの試合を、長坂は甲子園の内野席で見ていた。決勝前夜、「行くしかない」と祖父らと地元・柏崎市を発ち、翌日早朝から席を求めて球場前に並んだ。小学2年生の時に見たあの試合のことを、「プレーする立場になって、どれだけすごいことだったか実感する。何点差でも諦めない大切さを教わった」と話す。

 当時の遊撃手、高橋隼之介さんから今回、「(準優勝の)歴史を塗り替えてこい」と励まされた。9日、心を奮い立たせるために見たのも、あの試合の動画だった。

 関東一戦。点の取り合いから一転し、五、六回は日本文理打線がいずれも三者凡退。七回の攻撃、先頭の長坂は、ファウルを続けて相手投手に計10球投げさせた末、四球をもぎ取った。

 その後、安打や相手守備陣のミスなどが絡み、長坂が生還。仲間とハイタッチで喜んだ。目指す「つなぐ野球」で1点差に迫ったが、これがチーム最後の得点となった。

 「逆転するぞ、という思いだった。でも、届かなかったです」。敗れた後、長坂は涙をこらえながら言った。この日の先発9選手のうち4人が2年生。「文理は強くなきゃいけない。来年やってくれると思います」。思いを後輩につないだ。(中村建太)

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