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山梨)山梨学院、最後まで熱闘 力投・好守で魅了

2019年8月11日03時00分

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 力投する主将を好守でもりたて、観客を釘付けにする好ゲームを演じた山梨学院。10日、第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の熊本工(熊本)との一戦は、延長戦の末にサヨナラ本塁打を浴びるという劇的な幕切れとなった。敗れはしたものの、最後まであきらめないプレーを見せた選手たちに惜しみない拍手が送られた。

 ■父と二人三脚 感謝の完投 相沢利俊主将

 延長十回のマウンド。相沢利俊主将(3年)は帽子に書いた「最後は気持ち」という言葉を見た。

 一人で投げ続け、球数は100球を超えた。勝ちパターンは継投。しかし、山梨大会で投球回数が最も多い佐藤裕士投手(3年)は甲子園入りしてからひじを痛めていた。「投手みんなのために抑えよう」。気迫を前面に出し、打者に向かい続けた。

 野球は物心ついた時から身近にあった。父貴志さん(47)は駿台甲府高OB。2年夏は山梨大会決勝で、3年夏は準決勝で敗れた。甲子園出場を我が子に託し、保育器に入っている時は頭の左右にボールを置いた。「右を向いても左を向いても野球。とにかく好きになってほしかった」

 小学生で野球を始め、小学2年の時に初めて甲子園で高校野球を観戦。「また来たい」と言うと、貴志さんは「次は自分の力で来るんだよ」。中学に入ると、毎朝5時半から約1時間、近くの小学校で練習し、貴志さんが投げるボールを弟と打ち続けた。「大変だったけど、一緒に野球ができて幸せだった」。そんな日々だった。

 アルプスから貴志さんが見つめるなか、試合は延長十二回へ。2人目の打者への初球、外角の直球を振り抜かれた。「入らないでくれ」。打球はバックスクリーンへ。ひざに手をつき、しばらく動けなかった。

 「最後の夏、勝って恩返しがしたかった。ずっと支えてくれた父には、『ありがとう』と伝えたい」。涙を浮かべ、感謝の言葉を振り絞った。(玉木祥子)

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