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野球人生ピークは「今ですね」 高松商4番、気迫の1打

2019年8月10日08時32分

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 23年ぶりの夏は初戦で幕を閉じた。高松商は9日、鶴岡東(山形)と対戦し、4―6で敗れた。序盤に単打をつないで先制したが、中盤以降はエースが本塁打を浴びるなど、相手打線に捕まった。最終回も差を縮める意地を見せたが、追いつけなかった。

 ■笑顔の4番 気迫の打点 高松商・岸本将翔選手

 打てるでしょ。リラックスしていこう。三回裏1死一塁、高松商の4番打者、岸本将翔(まさと、3年)は打席で笑顔になっていた。

 初球は大きく空振り。そのすきに一塁走者が二盗を決めた。5球目、差し込まれた直球を思い切り振った。打球は目の前で跳ねたが、投手の頭を越え、勢いよくセンターへ転がった。甲子園で初めての安打が、2点目となるタイムリー。塁上で白い歯を見せた。

 4番までの道のりは遠かった。入部したときは投手。1年生だけの大会で、もらった背番号は18番だった。登板した試合も四球が続いた。その冬を前に、長尾健司監督に言った。「野手にいきます」

 打者のトレーニングに専念した。泣きながら練習することもあったが、少しずつ成果が出てきた。新チームで中軸を打ち、チームを選抜大会出場に導いた。

 ただ、選抜は悔いが残った。先発メンバーのほとんどが安打を放つなか、自分は無安打。2回戦では後輩に先発メンバーを奪われ、チームは敗れた。

 リラックスして打つよう心がけた。長打が出る確率が上がった。春の四国大会で4番に。香川大会は5試合で計6安打、7打点と4番の仕事ができたと思う。

 「今度こそ安打を打ちたい」。そう思って臨んだ夏の甲子園だった。期間中は宿舎に帰っても、夕食後に近くの広場で素振りをした。

 九回裏。3点を追う場面で打順が回ってきた。打席で雄たけびをあげ、初球を振り抜いた。結果は遊ゴロ。走者を1人かえしたが、追いつけなかった。

 自分の野球人生のピークは長い間、エースとして西日本大会で3位になった小学生時代だった。でも、この日にピークを問われると、「今ですね」と笑った。(木下広大)

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