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一緒に風呂に入る仲、双子の兄は甲子園へ 見えた景色は

2019年8月8日19時30分

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 (8日、高校野球 国学院久我山7-5前橋育英)

 「人がいっぱいの中でやったらどんな感じなのかな。甲子園の景色、教えてよ」

 前橋育英の左翼手・四十山捷斗(あいやま・はやと)は、甲子園入りする前日の7月31日、双子の弟・凱斗(かいと)から言われた。家の風呂でお湯を出しながら、横並びに座ってつかっていた時のことだ。弟は高崎高の遊撃手で、群馬大会3回戦で敗れた。

 二卵性の双子。小学2年から2人で野球を始めて、中学まで一緒だった。大げんかもない。洋服も一つのタンスに入れて共有している。どちらかが着ていたTシャツを、次はもう1人が着ていることも珍しくない。「今までの人生で、弟が一番大切なんです」

 だけど、高校の進路は分かれた。自分は「甲子園に行きたい」と、甲子園優勝経験のある前橋育英へ。弟は文武両道を求めて高崎に進学し、野球を続けた。

 練習試合も公式戦でも一度も対戦はなかったが、家に帰ってからキャッチボールをしたり、素振りをしてアドバイスを送り合ったり――。時間が許す限り、風呂も一緒に入った。

 夏の群馬大会、弟が敗れた前橋商を決勝で倒して甲子園出場を決めた。「俺の分までありがとう」と言われてうれしかった。

 迎えた甲子園の初戦。前日にLINEで「ボール球、振らないように」「力抜いてリラックスしてけ」と助言された。リラックスは思った以上にできた。でも、1打席目は低めのボール球を振って三振しちゃった。もうちょっと粘ったり、1本打ったりする姿を見せたかった。

 活躍はできなかったけど、前橋育英に来てよかった。家に帰ったら、また一緒に風呂に入ろう。そして、質問の答えを言おうと思う。「甲子園は広くて、夢の詰まった場所だった」と。(大坂尚子)

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