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昨夏の苦い経験を胸に 近江バッテリー、集大成のとき

2019年8月10日08時34分

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 第101回全国高校野球選手権大会の近江の初戦が11日に迫った。昨夏の甲子園を経験した選手たちは、準々決勝のあの場面を胸に刻む。まさかの2ランスクイズによる逆転サヨナラ負け。借りを返すために戻ってきた甲子園で、強豪の東海大相模(神奈川)と対戦する。

 昨夏の金足農(秋田)との準々決勝。1点リードで迎えた九回裏無死満塁のピンチに、マウンドの左腕・林優樹投手(3年)は有馬諒捕手(同)の出したスライダーのサインに首を振った。この回、スライダーを打たれ自信がなかった。

 投じたのは直球。バントされた打球は三塁手の前に転がり、三塁走者に続いて二塁走者も本塁へ。この2ランスクイズで、近江は甲子園を去った。

 「有馬のサインを信じていたら……」。バットに当てにくいスライダーなら結果は違ったかも。林投手は自分を責めた。

 有馬捕手も悔やんだ。「今振り返ってもあそこはスライダー。でも、『林が決めた』と責任を押しつけてしまった」

 林投手は武器のチェンジアップに頼らない投球を目指し、直球のキレを磨いてきた。冬の間は走り込みで下半身を強化した。有馬捕手は、納得できる冷静なリードを目指してきた。

 7月26日、光泉との滋賀大会決勝。四回、林投手は相手のスクイズの動きを察してコースを外し、三塁走者をアウトにした。九回2死一、三塁のピンチに、バッテリーの気持ちは一致した。直球勝負。甲子園への切符をつかんだ。

 現在二遊間を組む見市智哉選手(3年)と土田龍空選手(2年)も昨夏を経験している。

 2ランスクイズの場面、土田選手は二塁走者が三塁を蹴るのを見て、「走っている!」と叫んだ。しかし、スタンドの大歓声が声をかき消した。

 その経験から、2人は意思疎通できるジェスチャーを採り入れた。併殺を狙う時は指2本を腕に当てる。近い塁でアウトを狙う時には、「ニア」をもじって招き猫の手のポーズ。2人は「声が聞こえない甲子園では心を通わせることが大事」と話す。

 9日、選手たちは大阪府内のグラウンドで2時間ほど、実戦形式の練習に励んだ。多賀章仁監督は「林と有馬のバッテリーが集大成の姿を見せてくれれば。甲子園で成長する選手たちが楽しみです」と話した。(北川サイラ)

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