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鳥取)米子東、食らいついた 相手の勢い止められず

2019年8月9日03時00分

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 米子東は大会第3日の8日、1回戦で和歌山代表の智弁和歌山と対戦し、1―8で敗れた。六回に一度は同点としたが、その直後に攻守のかみ合う相手の勢いに突き放された。それでも甲子園優勝経験もある強豪相手に、中盤までは1点を争う拮抗(きっこう)した試合展開を繰り広げた。

 ■同点の適時打「よかった」 山内陽太郎選手

 1点を追う六回表、1死二塁の好機に山内陽太郎(2年)は「できるだけ早めに追いつきたい」という気持ちを胸に打席へ入った。狙いは変化球に絞った。3球目、真ん中のスライダーを捉えると、快音を響かせ打球は中前へ。二塁走者が本塁へ滑り込んだ。球審の腕が横に開くと、一塁スタンドが一気に沸いた。「よかった」。一塁上でほっと息をついた。

 だが同点とした直後の守り。ここまで強打の智弁和歌山打線を安定した制球でわずか3安打に抑えていたエース森下祐樹(3年)の投球がわずかに抜けるようになった。智弁和歌山はその隙を見逃さなかった。2死から4長短打などで3失点。なおも続く2死一、三塁のピンチに、マウンドは山内に任された。

 「楽しめ」。森下からのメッセージはそれだけだった。次打者は智弁和歌山きっての強打者・黒川史陽(3年)。低めに集めることを意識した。フルカウントまで粘られたが、投ゴロに打ち取り、迫るピンチをしのいだ。

 昨秋、新チームはわずか選手16人で発足した。軸となる投手は森下だけだった。それでも弱気な姿を見せないそのエースは、たった1人で秋の中国大会を準決勝まで投げ抜き、チームは春の選抜大会の出場を果たした。

 夏に再びこの聖地へ戻るためには――。チームの課題は森下に次ぐ投手陣の育成だった。変化球、球威、体力、自分に足りないものは多かった。投球練習の割合を増やし、春季県大会、山陰大会でも投手として経験を重ねた。夏の鳥取大会では全試合で中継ぎとして登板しエースを支えた。「春よりは甲子園にふさわしい人になれていると思う」。そんな手応えも感じて臨んだ夏の甲子園。

 だが、中盤から勢いに乗った5季連続甲子園出場の猛打に最後は突き放される悔しい結果となった。「これだけ経験豊富なチームとやれて良かった。ただ、1年間ずっと支えてくれた3年生を最後勝たせてあげられなかったことが悔しい」。

 59年ぶりに春夏連続出場を果たし、古豪・米子東の新たな歴史の一ページを開いた現チーム。「3年生の思いを引き継いで、次の甲子園では必ず勝ちます」と、再びこの地へ戻ってくることを深く胸に誓った。(矢田文)

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