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藤蔭の26歳最年少監督、最年長の名将・馬淵監督と激突

2019年8月8日13時13分

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 第101回全国高校野球選手権大会で8日、今大会の最年長、最年少監督の対戦が実現した。明徳義塾(高知)で春夏の甲子園で通算50勝の馬淵史郎監督(63)と、甲子園初勝利を目指す藤蔭(大分)の竹下大雅監督(26)。藤蔭が集中打で追い上げたが、明徳義塾が逃げ切った。

 馬淵監督は1990年に明徳義塾の監督に就任。2002年の選手権大会で初優勝し、一昨年までは8年連続で夏の甲子園に出場した。今大会は春夏通算33回目の甲子園になる。

 「守り勝つ野球」が一貫した指導方針だ。練習では1時間半にも及ぶノックで守備を徹底的に磨く。ミスで相手に勢いを与えず、自分たちの攻撃につなげる。約30年の明徳義塾での監督人生で、一度も変わることのない方針だ。今夏の高知大会4試合での失策は2だった。

 二塁手の徳永快人君(3年)は「監督はとにかく基本に忠実なプレーを求める。自分では気付かないが、中学時代を知る人から球際が強くなったと言われる」と話す。三塁手の正本旭君(同)は「監督に信念があるから、選手は迷わず進んでいけます」。

 一方、練習方法には変化もある。馬淵監督は以前と比較し、現在の部員たちは幼少期に外で遊ぶ経験が少ないため、全体的に下半身が弱いと感じている。そのため新チームになって初めて本格的なウェートトレーニングを導入した。グラウンド近くの倉庫を改修し、トレーニングの専用施設を造った。「何も採り入れず、球界のシーラカンスになるわけにはいかんよ」

 竹下監督は2010年、佐賀学園3年の夏に甲子園に出場した。昨年4月に藤蔭の部長に就任。前任の原秀登監督(46)が病に倒れ、2月に継いだ。指導歴は2年目だが、猛練習で鍛えた打撃力で地方大会を制した。

 若き指揮官の強みは部員との距離の近さだ。普段から野球部の寮で一緒に生活し、夕食時に部員と一緒にテレビを見ながら食卓を囲むこともある。高田大樹君(2年)は「年が近いから話しやすくて親近感がある。友達とかお兄ちゃんみたいな感じ」。竹下監督は「年齢が近い分、会話の回数を増やしやすいと思う」と話す。

 生活面も含め指導は厳しい。昨夏の甲子園では開幕試合で星稜(石川)と対戦し、敗退。「甲子園では打てないと勝てない」と投手を除く全員に1日1千本以上の振り込みを課す。

 授業中に部員一人が居眠りすると、連帯責任で全員に走り込みをさせている。主将の松尾将君(3年)は「最初は厳しいと思ったが、おかげで生活態度が良くなった」と話す。

 試合前のコンディションづくりも余念がない。血行を良くして疲れをとるため、銭湯で温かい風呂と水風呂に交互に入れさせるなど、新しい手法も積極的に採り入れる。立川一郎副部長(45)は「現状に満足せずに常に新しいものを探している。通用しなければ変える。若さゆえの柔軟性があります」と話す。

 対戦が決まり、馬淵監督は「息子より年下。好青年でやりにくい」と苦笑い。だが「いつでも勝ちたいんよ。勝負になったら年齢は関係ない」。藤蔭の攻撃を分析して「自分なら、あの場面でエンドランは出さないな」と牽制(けんせい)した。竹下監督は「選手たちの努力を見てきているから成功を信じてサインが出せる」と話し、「甲子園で50勝を挙げた偉大な監督。自分が現役のころから活躍されている。胸を借りる気持ちで臨む」と意気込んだ。(加藤秀彬、中沢絢乃)

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