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秋田中央の捕手は1年生 「腹をくくり」先輩に遠慮なし

2019年8月7日19時24分

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 (7日、高校野球 立命館宇治1―0秋田中央)

 「扇の要」と言われるポジションを1年生から任せられる。秋田中央の捕手、野呂田漸(ぜん)(1年)には、重責にふさわしい落ち着きぶりがあった。

 「いつも通り」「切り替えていきましょう」。3年生エースの松平涼平のもとへ、何度も駆け寄る。先頭を四球で出した一回もそう。松平には「切り替えて」と声をかけ、自らは「早いカウントから仕掛けてくる」と先を読み、次打者の初球に仕掛けられた盗塁を見事に刺した。

 このポジションのレギュラーを下級生で奪うのは、並大抵のことではない。肩の強さはもちろん、投手への声かけ、全体を見渡す視野の広さ、試合の流れを読む力や配球、そして投手から、仲間からの信頼――。そのためには気配りが必要であり、一方で遠慮しても始まらない。

 野呂田も最初は遠慮があった。「なかなか先輩に声をかけられなくて」。だが、松平や他の3年生が優しく声をかけてくれたことで「僕も腹をくくった」。春の東北大会が終わった6月のことだ。

 五回と八回には相手の送りバントを阻止。投手の信頼を得るために必死に練習したワンバウンドのストップも、ほぼ完璧だった。

 「緊張はしなかった」という。それどころか、「三振を取れば大歓声、ヒットを打っても大歓声。一球一球に独特の雰囲気があった」と甲子園を存分に味わった。

 試合後の取材では質問者の目をしっかり見つめ、よどみなくこたえる。「この経験はこの先にすごく生きると思います。無駄にせず、反省点をもう一度考え直して、来年また甲子園に来たいです」。15歳は、どこまでも落ち着いていた。(山口史朗)

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