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秋田)遠かった1点 秋田中央、初戦で涙

2019年8月8日03時00分

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 第101回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で、45年ぶりに夏の甲子園に出場した秋田中央は7日、立命館宇治(京都)との初戦に臨んだ。無死満塁など好機はあったものの「あと1本」が出ず、47年ぶりの勝利を逃した。

 ■バッテリー奮闘 最少失点 松平涼平投手(3年)・野呂田漸捕手(1年)

 「何の球投げたか覚えてないです」「負けた感じがしない」。松平涼平投手(3年)は試合後、珍しくぼんやりとした目で話した。

 立ち上がりから球が上ずった。一回、先頭打者に四球で出塁を許す。ストライクが取れない。すかさず野呂田漸捕手(1年)がマウンドへ。「力んでいると感じたので」。本塁からも何度も「低めに、低めに」とジェスチャーを出した。

 この春からバッテリーを組んだ。3年生の正捕手に代わり、入学したばかりの、まだ表情もあどけない1年生がミットを構える。「驚いたし、不安でした」と松平投手は振り返る。だがすぐに信頼し合うようになった。

 松平投手自身も1年生の夏、マウンドに立った。だから、先輩たちに囲まれてプレーする緊張感を知っていた。伸び伸びとプレーできるように、たわいもないことで話しかけ、スキンシップも図った。野呂田捕手は成長し、松平投手にとって「1年生に見えない。頼りになる存在」になった。

 「やりやすい環境を作ってくれて感謝しかない」と野呂田捕手。この日、明らかに普段と違う球を投げる先輩を「落ち着かせてあげたい」と、マウンドへ何度も駆けよった。盗塁を刺し、巧みなバント処理も光った。九回には意地の一打を放った。

 野呂田捕手には2年の時間がある。松平投手は「1球の重みを知って、また甲子園で活躍してほしい」。野呂田捕手は「また甲子園に来たいという気持ちが生まれた」。2人の目に涙は無かった。(野城千穂)

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