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霞ケ浦の1番打者「チームのため」履正社へ反撃の本塁打

2019年8月8日09時37分

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 優勝候補の壁は厚く高かった。第101回全国高校野球選手権大会は2日目の7日、茨城代表の霞ケ浦が地元大阪の強豪・履正社と対戦し、5本塁打を浴びて6―11で敗れた。春夏通じて3度目の甲子園。勝って校歌を歌うという目標はかなわなかった。

 ■「チームのために」成長の一打 天野海斗選手

 打席に向かう中、頭に響いたのは「お前はチームを引っ張る存在。チャンスで打たないとダメだ」という声。監督に繰り返しかけられた言葉だった。

 大量8点をリードされた六回裏。1点を返し、なお無死二、三塁の好機。天野海斗君(3年)は、真ん中に入ったスライダーを左中間にはじき返した。打球を確認すると迷わず三塁に頭から滑り込み、味方ベンチに向かってほえた。

 1年の春から試合に出て、結果を残した。昨夏の茨城大会は無理に長打を狙い、打率は1割台。特に好機の場面では力んで凡退を繰り返した。「天狗(てんぐ)になってしまっていた」

 続く秋の県大会も結果を出せなかった。高橋祐二監督に「お前は子どもだ。大人にならないと技術は向上しないぞ」と突き放され、1カ月間試合に出してもらえなかった。

 仲間が試合をする横で走り込む日々。走りながらこれまでの自分の打席を頭に浮かべた。「自分のことしか考えていなかった」。そう気づかされた。外からチームを見て、ピンチの時に投手に声をかける選手がいないことにも気づいた。

 「自分がチームを引っ張る」。自然と、そう決意していた。朝は誰よりも早く練習に来て、誰よりも遅くまでバットを振った。

 茨城大会、高橋監督は天野君に「チームの顔」の1番打者を任せた。「チームのため」と、逆方向を意識した打撃は、力みも消した。全試合安打を放ち、打率も3割6分。ピンチと感じた時はすぐ、投手に「ここを抑えれば絶対援護する」などと声をかけた。

 この日、履正社への反撃の号砲となる三回の本塁打も「出塁することだけを考えて強く振る」。その結果だった。

 大学でも野球を続け、プロを目指す。「あの1カ月があったから成長できた。最後の最後で監督に恩返しできてよかった。夢の舞台を楽しめました」(佐々木凌)

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