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佐賀北マネは「21人目の選手」 ベンチの雰囲気変えた

2019年8月5日14時05分

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 「カキーン」。佐賀北の久保貴大監督がノックを打つ音が響き、選手たちがグラウンドを駆け回る。そんな中、誰よりも慌ただしく動く部員がいる。マネジャーの高田桐吾(とうご)君(3年)だ。

 中学1年のとき、軟式野球の練習中に右ひじを痛めた。9カ月ほど後に復帰したが、医師には「中学では野球をしない方がいい」と言われた。ランニングなどの軽い練習を続け、佐賀北へ進学。しかし痛みが増し、満足のいく練習はほとんどできなくなった。

 昨夏、新チーム始動のタイミングでマネジャーを決めるとき、自ら名乗り出た。「本当によく考えたか」と少し驚いた様子の久保監督に、「はい。やらせてください」と答えた。けがを抱えるため、サポート役に回った方がチームのためになると考えたからだ。

 スコアの書き方など、一から仕事を覚えていった。バットを並べるときには、色やメーカーで分けて選びやすいようにしたり、その選手に合いそうなバットを勧めたりした。「選手のときには当たり前だと思っていたけど、やってみると、下支えがあってこそ試合に集中できると思った」と話す。

 試合でスコアラーとしてベンチに入ったときの声出しも始めた。ベンチ入りする20人の選手たちに加わり、「21人目の選手になりたい」と思ったからだ。仲間がベンチに戻ってきたときは、同じように盛り上がって「よっしゃー」とハイタッチ。選手たちは「桐吾が入ってからベンチの雰囲気が変わった」と口をそろえる。

 思わぬサプライズがあった。7月25日の佐賀大会決勝の日のことだ。優勝し、久保監督が胴上げされた。さらに選手たちから声が上がった。「桐吾!桐吾!」。みんなの手で宙に舞った。「やってきたことが報われた」と感じた。

 ただ、ここで終わりではない。「目標は甲子園で勝つこと。それに向けてできることをやっていきたい」。今日も人一倍、グラウンドを動き回る。

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