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神戸国際大付、決勝の9回に大ピンチ 今夏4回目の救援

2019年7月29日20時47分

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 (29日、高校野球兵庫大会 明石商4―1神戸国際大付)

 1点リードの九回表。この回を抑えれば、甲子園出場の夢がかなうマウンドに神戸国際大付の先発・松本凌人(りょうと)投手(3年)が立った。決勝では140キロを超える直球が走った。ここまで二塁を踏ませない好投をみせ、下位打線に対した。青木尚龍(よしろう)監督(54)は「先頭さえ打ち取ってくれれば問題ない」。

 ところが、変化球を制し切れず、死球に。次打者の送りバントの処理をミスした。「何百回も練習してきたのに。最終回の空気か……」。松本は唇をかんだ。

 救援の鍵翔太投手(3年)にマウンドを譲った。「頼んだぞ」と鍵の背中をたたいた。「任せろ」と鍵は笑顔で返した。今大会で鍵が救援するのは4回目。2人のいつもの「儀式」だ。

 エースナンバーを背負う鍵は右ひじのけがの影響で、春に練習ができない時期があった。「松本君が投げている姿を見て、自分が歯がゆかった。チームに俺がいなくてもいいなぁと思った」。それでも練習を1人で続け、5月にようやく復帰した。

 急成長した松本も、走り込みやダッシュといった地道な練習を積み重ねた。小学生時代から父に下半身を鍛えるように指導されてきた。「下半身が安定し、制球力がよくなった」と自信を深めた。ライバルの2人は、ともに地道な練習で自らを高め、信頼を深めた。

 松本を継投した鍵は、明石商の上位打線に立ち向かった。「決め球の直球で押すぞ」。2番打者に全力で投げた外角への直球を右前へ運ばれて同点とされた。それでも、直球勝負をやめなかった。無死満塁で、続く打者にストライクを取りに行った直球をスクイズされ、逆転を許した。

 試合後、鍵は「ごめんよ」と松本に謝った。「いいよ」と松本。鍵は「松本と2人でやってきた。最後は勝ちたかった」。ともに直球勝負で甲子園を目指した2人に、両校の応援席から拍手が送られた。(直井政夫、武田遼)

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