スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOS App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

鳥取)高校野球鳥取大会を振り返って

2019年7月29日03時00分

朝日新聞DIGITAL

 米子東が28年ぶりの夏の甲子園切符をつかんだ第101回全国高校野球選手権鳥取大会。24校23チームの選手たちが躍動した今大会を振り返る。

 近年、混戦状態だった鳥取大会では珍しく、ベスト4に順当にシード3校が残った。

 春の選抜大会を経験した米子東は、総合力の高さで勝ち上がった。制球力の高い左腕エース森下祐樹(3年)が全試合先発し、2年生の山内陽太郎や土岐尚史が継投で支えた。5番福島悠高(3年)は、2回戦でスコアボードを越える特大本塁打を放つなど抜群の長打力を見せた。

 昨年優勝の鳥取城北は4試合で計34得点と、下位まで活発な打線で高い攻撃力を発揮した。4試合で9盗塁と機動力も健在だった。秋季、春季県大会に続き3季連続となった米子東との決勝では、1点差で敗れたものの常に先手を取る攻撃を展開した。

 ノーシードから唯一、4強へ勝ち進んだ境は、左腕2人の力投が光った。エース岩本竜宝(3年)は17回3分の2を投げ19奪三振で防御率0・51。手島直(3年)も「打の鳥商」の異名を持つ鳥取商を相手に1失点で完投する力強さを見せた。

 倉吉東の技巧派・日野亨志郎(3年)や1年生ながら夏のマウンドを託された米子工の田中陸翔、鳥取商の清水響希(3年)らも好投した。

 令和に入り新時代の幕開けとなった今大会。いくつかの「大会初」もあった。1回戦の倉吉北と岩美の試合では八、九回に倉吉北が3点差を同点とし延長戦にすると、夏の鳥取大会では初めてタイブレーク戦にもつれこんだ。最後は岩美が1点差をひっくり返し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 また、部員不足により日野と境港総合が初めて連合チームとして出場した。目標だった初戦突破は果たせなかったが、他のチームにはない2校の結束力で食らいつく姿はとても印象的だった。(矢田文)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ