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中京大中京捕手、整列時の善行「3年間の成長の集大成」

2019年7月29日09時49分

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 高校野球愛知大会16日目の28日は、岡崎市民球場で準決勝2試合があり、誉と桜丘がともに初の決勝進出を決めた。ノーシードの誉はシード校の中京大中京に競り勝った。桜丘は九回裏に至学館に追いつき、延長十二回でサヨナラ勝ちした。決勝は29日午前10時から岡崎市民球場で行われる。夏の大会の決勝が初進出チーム同士の顔合わせとなるのは1997年の豊田大谷―豊橋南以来22年ぶり。どちらが勝っても春夏通じて初の甲子園出場となる。

 ■成長実感 最後も胸張る 中京大中京・関岡隼也捕手

 1点リードされて迎えた八回、1死一塁。これ以上の失点は許されない場面で、中京大中京の捕手・関岡隼也君(3年)は冷静だった。「投手の得意な変化球中心の配球をすれば、必ず打ちとれる」

 2球目に外角のスライダーを要求。相手打者の打球が三塁に転がった。捕球した内野手が二塁、さらに一塁に送球し、併殺が完成。ピンチを切り抜け、ベンチでチームメートたちとハイタッチ。顔をほころばせた。

 関岡君は、大きな悔しさを乗り越えて最後の夏を迎えた。

 中学時代は日本代表に選ばれた。高校でも1年夏から背番号を獲得し、甲子園を経験。だが、3年春に後輩に正捕手を奪われた。試合に出る機会が減った。「本当に悔しくて、野球が楽しくなくなった」。練習中の声出しや投手との会話がおっくうになり、腐りかけた時期もあった。

 転機になったのは、ベンチ外の仲間の姿を見たことだ。率先して荷物を片付け、練習で大きな声を出す。そんな姿勢に刺激を受け、「自分の出場よりチームの勝利が一番と思えるようになった」。投手ごとのリードを研究し直し、後輩捕手に積極的にアドバイスするようになった。

 今大会の先発は、初戦の名東戦のみ。この日も八回の守備からの出場だったが、試合中もベンチから仲間を鼓舞し続けた。精神的に大きく成長した姿があった。

 試合終了後の整列時には、最後の打者が置いたままのバットに気付いて拾い上げ、ベンチに運んだ。「最後の礼をするまで、気を抜きたくなかった。3年間の成長の集大成と言える行動かもしれません」と胸を張った。

 惜しくも勝てなかった。でも、悔しさを乗り越えて、自らの集大成は出し切った夏だった。(井上昇)

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