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国内屈指の雪国で培った粘り強さ 甲子園初出場の飯山

2019年8月5日16時58分

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 6日に開幕する第101回全国高校野球選手権大会に、国内屈指の豪雪地帯から挑む初出場の公立高校がある。長野代表の飯山(いいやま)。冬場は雪の積もるグラウンドや、市内の廃校の体育館などでも練習してきた。地元は歓喜に沸いている。

 学校は長野県北東部の飯山市にある。市によると、人口は約2万人。1年の約3分の1は雪に覆われており、最深積雪の平均は平地で176センチだ。雪が解けた春、選手たちは「土の上で野球ができる喜び」をかみ締める。主力の若林陽生(ひお)内野手(3年)は「打った球がめっちゃよく飛ぶ気がする。本当に気持ちがいいんです」。

 冬恒例の練習は、ホームベース付近から外野に向かって長靴で走る「雪上ダッシュ」。足腰を鍛え、雪を踏み固めて練習スペースを作る。守備練習では思うように動けず、1歩目を早く踏み出すようになるといい、大川陸主将(3年)は「基本を思い出させてくれる」と説明する。

 他部と共用で混み合う室内練習場や、廃校の体育館でも練習を重ね、羽根を切り落としたバドミントンのシャトルで打撃練習をしたり、軟らかいボールで守備の連係を確認したりする。

 また、選手の3人に1人はスキー経験者で、控えの森大河外野手(3年)は中学時代、クロスカントリースキーでジュニアオリンピックの入賞経験もあるほど。「スキーで鍛えた体力や足腰の強さには、自信があります」

 「雪国だから弱いと思われたくない」と大川主将。初めて進んだ長野大会の決勝では、延長十回にサヨナラ勝ち。苦しい環境でも粘れる気持ちの強さが、チームの持ち味だ。

 吉池拓弥(たくみ)監督は「雪国だからできる練習もある。ハンデととらえず、粘り強さで戦っていきたい」。大川主将も「冬の厳しい環境に耐えてきたことを強みにして、全国に飯山の名前を響かせたい」と話す。

 市の中心にある本町商店街には、祝賀ポスターや垂れ幕が並び、甲子園への初出場に沸いている。

 飯山南、飯山照丘(てるおか)を2007年に統合して飯山が生まれ、飯山北も14年に統合した。校歌の歴史が浅いため、甲子園に向け地元の市民合唱団が練習を始めた。飯山北のOBで声楽家の山崎浩さん(58)は「本番で周囲をリードする存在になってもらえれば」。

 宮城代表の仙台育英と対戦する9日は、約2800人の応援団がバス約70台で甲子園に向かう予定だ。学校で準備に追われる渡辺藤夫教諭(62)は「一生に一度あるかないかの出来事で大変光栄。忙しくしつつも、わいわい楽しんでやっています」と話す。(里見稔)

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