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それた送球、失った決勝点…帝京の2年生投手、後悔の夏

2019年7月22日16時51分

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 (22日、高校野球東東京大会 日大豊山1―0帝京)

 「ピッチャー、ピッチャー」。七回1死一塁。帝京の先発田代涼太(2年)は声に押されるようにマウンドを降り、バント処理に走った。一塁線近くを転がる球を拾い、一塁にまっすぐ投げたはずだった。その送球がそれた間に、一塁にいた走者に一気に本塁を突かれた。決勝点になった。

 田代は中学まで内野手だった。高校入学後、前田三夫監督から「ピッチャーをやってみろ」と言われ、転向した。投球フォームや配球の組み立て方など、捕手の浜崎斗馬(3年)と二人三脚で研究を重ねた。

 今大会、準々決勝にいたるまでの3試合でチームの得点はわずか6点。打線が苦戦する中、この日の先発を任された田代は「自分が抑えて勝つしかない」と意気込んだ。前半は直球中心。直球がとらえられ始めた後半は、変化球を軸に粘投し、何度もピンチを救ってきた。なのに――。

 七回の場面は「慌ててしまったのがすべて」と振り返る。試合後、浜崎から声をかけられた。「お前がここまで投げて負けたら悔いはない」。悔しくて、申し訳なくて、涙があふれた。(小林直子)

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