スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

豪雨泳いで避難、濡れずに残ったバット「野球やりたい」

2019年7月22日10時36分

シェア

 (21日、高校野球愛媛大会 今治西4-0野村)

 第2シードの今治西を相手に、野村は踏ん張っていた。失点は1イニング1点以内。しかし八回裏、エースの高橋良太君(3年)が2連続死球で2死一、二塁。打席には相手のエース、村上滉典君(同)。

 捕手で主将の林貴斗君(同)がマウンドに駆け寄り、明るく声をかけた。「そんなにエース対決が好きかっ」。緊張がほぐれたのか、高橋君は村上君を中飛に打ち取った。林君はベンチに戻りながら、「ナイスファイッ」。ミットを掲げ、高橋君をたたえた。

 林君は西日本豪雨で被災し、野球をあきらめかけた経験がある。昨年7月7日の早朝、愛媛県西予市を流れる肱川が氾濫(はんらん)。川近くにある自宅の2階で寝ていた林君は、避難を呼びかける放送に気づいて起きた。

 「あっ」と声が出た。階段の途中まで泥水が迫っていた。2階の窓から外に出て、隣家に飛び移った。途中、首まで水につかりながら泳ぎ、避難所の公民館にたどり着いた。

 自宅は全壊。「もう野球どころじゃない」と思ったが、水がひいて自宅に戻ると、泥まみれだった自宅の2階にバットとミット、ユニホームがぬれずに残っていた。畳が水に浮いて、無事だったのかもしれない。道具を見て思った。「野球をやりたい」

 直後の愛媛大会後、当時の監督・長滝剛さん(現・宇和島東監督)が林君を主将に推した。長滝さんは「死ぬかもしれない経験をした林の言葉には重みが出ると思った」と言う。

 豪雨から1年。林君は今も両親、姉と仮設住宅で暮らしている。仮設住宅は野球部が普段練習する西予市営野村球場の裏にある。

 家の前で素振りをしていると、仮設住宅に暮らす人たちから「頑張れよ」「期待してるぞ」と声をかけられた。「街が大変な時に野球に集中させてくれた。試合に勝って地域の方に恩返しがしたい」。そう誓って臨んだ最後の夏だった。

 九回表、最後の打者が三振に倒れた。次打者席から声をかけ続けた林君は天を仰いだ。「正直に言えば、もっと野球がしたかった」。それでも、強豪を相手に九回まで戦い抜いた。

 「地元の方も大勢、松山まで来てくださった。野球を続けてきてよかった」。林君は言い切った。(照井琢見)

話題の記事

ライブ中継をアプリで楽しもう!

最新視聴ランキング

バーチャル高校野球で昨日 一番視聴された動画は!? 見逃してないか今すぐチェックしよう!!

代表校

都道府県名をクリックすると、各地域の最新ニュースや出場校紹介の動画をご覧になれます。

ソーシャルアカウント一覧

高校野球の最新情報や番組情報などを配信中!フォローしてあなたも「高校野球情報通」になろう!!

  • スマホアプリで高校野球を楽しもう
  • 第101回オフィシャルグッズ
  • 熱闘甲子園
  • 速報!甲子園への道
  • 号泣甲子園
  • 新たに刻む、ぼくらの軌跡
  • 高校野球DVD販売サイト
  • 地方大会の写真販売
  • 観戦記念号外

関連リンク