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骨肉腫で「野球できない」宣告 それでも心込めてノック

2019年7月18日14時58分

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 全国高校野球選手権大阪大会で、右足をかばいながら仲間にノックを打つ部員がいる。上宮太子の音野峻弥(たかや)君(2年)。中学1年の春、骨に悪性の腫瘍(しゅよう)ができる骨肉腫を患い、「野球はできない」と宣告された。それでも野球に打ち込みたくて、強豪に進む道を選んだ。

 小学校3年の頃から野球に夢中で、中学では硬式野球チームに入った。だが、その直後、右太ももに痛みを感じた。最初は筋肉痛と思っていたが、痛みは日に日に強くなり、立つことすらできなくなった。

 病院での検査で骨肉腫と診断された。腫瘍を小さくする抗がん剤治療を受けながら、患部の切除や人工骨を入れる手術を受け、約1年間入院した。

 歩くのがやっと。医師からは「野球はもうできない」と言われたが、あきらめられなかった。中学ではチームでスコアラーなどとしてかかわり続けた。選手は無理かもしれない。それでも甲子園を目指せるチームで野球がしたいと、大阪でも屈指の強豪・上宮太子に進学した。

 日野利久監督(51)は「病を押してでも野球を、この学校を選んでくれた子に、野球をやらせてあげたい」と、他の部員と同様にグラウンドに立たせた。音野君は、キャッチボールや素振りなどできる範囲で練習に加わり、参加できないときは声をかけ続けた。

 ノッカーを任されたのは今年5月。「音野の打球なら、部員が一本一本大事にしてくれる」と監督が考えたからだ。バットを振ると、不自由さを感じさせず、野手の右に左にと打ち分ける。中学時代もチームメートの笠松祥哉君(2年)は「音野がノックをしてくれるのに、怠けていられない。音野の分だと思って打席に立った」。14日の2回戦に二塁手で先発出場し、2安打1打点と活躍し勝利に貢献した。

 成長に伴い、人工骨が合わなくなっているため、今月末から約1カ月間入院し、人工骨を取り換える手術を受ける。音野君は「チームが甲子園に行けるように、できることなら何でもやりたい」と話す。(金居達朗)

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