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神奈川)退部救った幼なじみに応えた

2019年7月14日03時00分

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 第101回全国高校野球選手権神奈川大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は13日、9球場で21試合があった。この日からシード校が登場し、第1シードの鎌倉学園が、開幕試合を制した金沢に競り勝った。連合チームの横浜旭陵・相模向陽館も勝利を収めた。14日は雨の予報のため、20試合の開始時間がそれぞれ2時間繰り下げられた。

 ■寒川・長島大知選手(3年)

 寒川は流れを変えたい場面だった。5点のリードを許して迎えた七回裏、長島大知選手(3年)が代打に指名された。「長島行け!」。浜田雅弘監督から声が掛かり、ふとベンチの上を見上げると応援に来ていた幼なじみと目があった気がした。不思議と緊張が解けた。打席に立ち、「おっしゃー!」と叫んだ。誰よりも大きい自慢の声だ。粘った5球目の直球を右中間に運んだ。

 高校に入学してから、原因不明の片頭痛やひざの故障、先天性の神経症状による右腕や指のしびれなどに悩まされた。野球がやりたくてもできない。部活も休みがちになった。「もう無理です」。今年の3月、浜田監督に退部を申し出た。

 監督らから「ベンチに入れない選手もいる。プレーできなくてもコーチという大事な仕事がある。右腕になって欲しい」と説得された。「自分を必要としてくれている」。心が揺れ動いた。

 それから1週間後。小学校からの幼なじみに悩んでいることを相談した。「野球しかないんだから、頑張りなよ」。背中を押された気がして、野球をもう一度やってみようと思った。

 三塁コーチになってからは、外野手の経験を生かして、走者の足の速さと、野手の送球の速度を見極め、サインを出すことを意識した。代打で出られるよう、ティーバッティングで備えた。誰よりも声を出して、みんなを盛り上げた。

 試合後、幼なじみに会った。「良かったじゃん」。右腕をばしっとたたかれた。照れくさそうに「おおぉ」と応じた。(林知聡)

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