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丸刈りやめたら思わぬ効果 「伝統変える迷いもあった」

2019年7月13日11時38分

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 第101回全国高校野球選手権神奈川大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は12日、小田原球場など3球場の3試合が雨で中止になり、9球場で15試合があった。昨夏の優勝校・慶応、春の選抜大会の出場校・桐蔭学園はそれぞれ1回戦を快勝。3試合は13日に延期され、9球場で21試合が行われる予定。

     ◇

(桐蔭学園9-0横浜立野)

 試合後、応援席に向かい、横浜立野の選手たちが帽子を取って一礼する。選手たちの髪形は、前髪を作ったり、サイドを短くしたり、野球部特有の丸刈りではなく爽やかな短髪だ。

 昨夏の大会後、3年生が引退すると部員は2年生(現3年生)だけになった。「みんなで辞めようか」と話をしたこともあった。実際に辞める部員も出て、一時は5人までに減った。

 「このままでは試合に出られない。大会に出たい」。新1年生に入部してもらう策を話し合い、思いついたのは丸刈りをやめること。「自分たちの代で伝統を変えていいのかという迷いもあった」と戸根木輝哉選手(3年)。踏み切ってみると、髪を伸ばしただけでだらしない野球部員と思われがちだからこそ、きびきびと練習するという思わぬ効果があった。そして、春、9人の1年生を迎えることができた。

 そんな中、中学で野球部だった信太(しだ)浩輔選手(2年)も入部してくれた。同級生はいなくても、先輩たちがノックの練習に付き合い、遠征試合後は食事に行き「この先、1人で部を引っ張っていけるか」という相談に乗ってくれた。

 選手17人で出場したこの日の試合では、春の選抜大会に出場した桐蔭学園を相手に、1アウト、1ストライクを取るたびにベンチから歓声が上がり、応援の言葉が飛んだ。「ピンチが多く、ギリギリの精神状態で守っている中で、ベンチに戻ると迎えてくれる人がいる。安心できたし、次の回も頑張ろうと思えた」と戸根木選手。

 主将の小山理央(りお)選手(3年)は「下級生が入ってくれたからこそ実戦形式の練習もできて、今日の試合に生かせた。何よりこの人数でやれて楽しかった」。引退後も3年生が交代でグラウンドに通い、唯一の上級生となる信太選手を支えていくつもりだ。(木下こゆる)

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