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投球数制限で「全員投手」も 迷う替え時、戦い方模索

2019年7月8日10時00分

 「まだ早い」

 帝京長岡の監督、後藤凌太(25)は投手の替え時を慎重に計っていた。4月、春の県大会2回戦。同点で競る七回でも「抑え」に置いたエース塚田大輔(3年)の投入を迷ったのは、延長までもつれ、塚田の投球数がかさむ展開を心配したからだ。

 大会前、後藤は「球数制限」を試そうと決めていた。昨年末、新潟県高校野球連盟が全国に先駆けて打ち出した投手の球数制限案に、背中を押された。

 つらい体験があった。エースだった大学の野球部は投手陣の層が薄く、3日続けて130球前後を投げることもざら。肩を痛め、部の引退と同時に選手生活は終えた。「ましてや高校で(選手生命を)終わらせたら、だめだ」という。後藤の考えに、外部コーチの芝草宇宙(ひろし)(49)も賛同した。

 芝草は、全国優勝3回の強豪・帝京(東京)のエースとして、1987年夏の甲子園でノーヒットノーランを達成。プロ野球・日本ハムでも活躍した。「春に選手に負担をかけたくなかった」と話した。

 ただ、部員には戸惑いもある。帝京長岡は2016年まで夏の新潟大会で3年連続8強の実力校で、チームには1試合を1人で抑えられる投手もいる。得意のスライダーに自信を深めてきたエース塚田は、「自分が1人で(1試合を)投げたいという気持ちもある」と明かした。

 球数制限を試した春の県大会は、3回戦で敗れた。「試行錯誤することが大事。やってみて良かった」と手応えを感じた後藤だが、道が甲子園に続き、3年生最後の舞台ともなる夏の大会では「正直きつい」と語る。「甲子園は球児の将来を変える特別な場所。そこを目指すためには、ある程度、無理する必要が出てくるのも事実」と率直に話した。

 成長途上の高校生に際限なく投げさせて良いのか。個人差に関わらず一律な制限が適切か――。県高野連の提案などを機に、4月に発足した日本高野連の有識者会議でも賛否双方の意見が出た。球数制限をめぐる議論は、今も野球に関わる様々な場面で続いている。

 「こちら(監督)の裁量が届かなくなる」と心配するのは県内のベテラン監督だ。ある球数以上の投球を禁じるルールができた場合、たとえ控え投手が不調にみえても登板させる可能性が生じる。「それで大量失点し、逆転負けすることになったら、継投した子がかわいそうだ」と話す。

 「人数の少ない高校が不利」という懸念も多い。複数の投手を育てづらい、というのが理由だが、それに一石を投じる試みを続けているのが加茂の監督、加藤芳宏(48)だ。

 6月の放課後、同校グラウンドで選手らは、柔軟体操やキャッチボールを終えると、全員がスライダーなどの変化球を投げ合う「投球練習」を始めた。ほかの内野手との守備連携や牽制(けんせい)球の練習をすることもある、本格的なものだ。

 選手13人。加藤が赴任した16年は10人しかいない時期もあり、練習試合を重ねるうち、当時のエースが肩を痛めてしまった。そこから生まれたのが、「全員投手」の発想だ。

 今年5月の県大会2回戦。先発のエース、佐藤賢斗(2年)が二回までに3点を失うと、一塁手の塚田大輝(2年)が九回途中まで救援。その後、塚田に代わって遊撃手から一塁手に入っていた金子優也(3年)も登板した。敗れたものの、監督の加藤は「戦い方に選択肢を持てた」と話した。

 人数が少ないからこそ、けが人を出さない工夫が求められ、それが球数制限につながった。「人数の少なさを言い訳にしたくない。(「全員投手」は)故障防止だけでなく、戦略的にも大事」と加藤はいう。

 6日開幕の新潟大会では、27チームの登録選手数が上限の20人を下回った。出場77チームの3割を超えている。=敬称略(中村建太)

 ■有識者会議、制限へ議論 専門家「成長期に必要」

 投球数の制限については、新潟県高野連が昨年12月、今年春の県大会で「1試合につき1人100球まで」とする全国初の方針を発表。日本高野連の求めに応じて実施を見送ったものの、この動きを機に、日本高野連が4月から有識者会議で球数制限の要否などについて検討を始めた。

 この会議では、けがを防ぐために制限を必要とする意見が出た一方、部員の少ない学校に不利が生じるなどとして制限に慎重な声もあった。同会議は、大会終盤の数日間といった一定期間で投球総数を制限する方向で議論を進めている。

 県内でも球数制限に対する賛否はあるが、県内で約15年間、高校生ら野球選手の検診会を続ける新潟リハビリテーション病院(新潟市北区)の山本智章(のりあき)院長は「一定の制限は絶対に必要」と話す。連投や多投の影響について「骨の成長が進んでいない若年者ほど出る。特に成長期の小中学生は肩の付け根の軟骨を痛めやすい」と指摘する。

from-ichiro

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