
選手宣誓を引き当てた飯田の松鶴祐大主将=2019年6月26日、石川県津幡町北中条3丁目
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「まさか自分が当たるとは」。飯田の松鶴(まつづる)祐大主将(3年)はそう話した。開会式の選手宣誓を希望した主将による抽選で、「決定」と書かれた紙を引き当てた。「驚きが一番。でも、光栄なこと。できるならしてみたいと思っていた」
チームは初戦で能登と対戦することが決まった。「いい勝ち方をしたい。球場まで駆けつけ、応援してくださる方々に応えたい」。勝利に向け、「投手がしっかり試合の流れをつくり、打者はそれに応える」と話した。チームはゴミを進んで拾うなど、ボランティア精神を大切に活動しているという。
「宣誓では、日頃から支えてくれる地域の方々や、家族に感謝の気持ちを伝えたい」。終始淡々と、しかし、確かな決意が伝わる表情で語った。(三井新)
■各ゾーンの見どころ
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■Aゾーン 星稜に挑む打線カギ
好投手を擁する第1シード星稜に対し、各校の打線の奮起が勝敗を分けそうだ。春の県大会8強の遊学館は打撃の中心を担った沢井翔、佐藤、新保の長打に期待。金沢学院の人見、七尾東雲の道下も出塁率が高い。飯田―能登の奥能登対決には地元の注目が集まりそうだ。
■Bゾーン 強力打線のシード校
春の県大会4強の鵬学園は強力打線。1、2番の稲田、小池田が出塁して中軸でかえすパターンで得点を重ねる。右腕米田も好投が光る。北陸学院は冬の素振りで打撃力がアップ。特に東出、寺師は長打が魅力だ。泉丘は、寺下佳、海口の両投手とつなぐ打撃で上位をうかがう。
■Cゾーン 公立の実力校そろう
輪島は最速140キロの直球とスライダーで三振を奪う川崎、長打が売りの釜谷を中心にまとまりがある。昨秋の北信越大会に出場した小松商は塚本、北、寺瀬の継投で的を絞らせない。中川、中出に長打もある。鶴来は昨夏も活躍した下隼、林優のバッテリーに注目だ。
■Dゾーン 好投手の対決に期待
好投手がそろった。航空石川は注目の右腕重吉と、北島、夏川らの強力打線で2年ぶりの優勝を狙う。小松大谷の生長は130キロ前後の直球と、キレのある変化球が持ち味。昨夏も登板した小松の小川は最速140キロの直球でおさえる。昨夏4強の金沢商も力がある。