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PL「控え主将」の楽天監督 松坂との延長17回を胸に

2019年7月6日09時00分

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 全国高校野球選手権大阪大会は、10回ごとの節目に記念大会として南北に分かれてトーナメントを戦う。優勝旗は記念大会に限って返還する必要はなく、南北の優勝校に寄贈される。記念大会を制しながら、現在硬式野球部が活動をしていない高校が一校ある。当時のOBの一人はいま、杜(もり)の都にいる。

 先月27日、仙台市の楽天生命パーク宮城。プロ野球・楽天の選手たちの練習を、指揮官は時折笑顔で見守っていた。監督の平石洋介さん(39)はPL学園の主将として、1998年の第80回全国高校野球選手権南大阪大会を制したチームを牽引(けんいん)した。「でも、甲子園出場を決めたくらいでは誰も喜んでくれなかった」と振り返る。

 中学時代に祖父母とともに大分から大阪へ移り住み、少年野球の世界大会で優勝も経験した。だが、PL学園に入学後、左肩に違和感を覚え、1年の冬には痛みでボールが投げられないほどだった。

 野球部をやめようと何度も考えたが、兄から「やめたいならやめればいい。俺は野球をしているお前を応援していた」と言われ、踏みとどまった。満足に球は投げられなかったが、仲間の人望は厚く、部員による投票で主将に選ばれた。PLでは異例の「控えの主将」は、主に三塁コーチを務めた。

 3年春の選抜大会は、準決勝で松坂大輔投手を擁する横浜(神奈川)に逆転負け。「PLは全国制覇して当たり前という空気だった。横浜に負けて『大輔を倒さないと夏は優勝できない』とみんなが感じた」。「打倒松坂」を掲げたPL学園は、夏の南大阪大会は7試合で計70得点2失点。圧倒的な力で制した。「誤解を恐れずに言えば、横浜以外は眼中になかった」。南大阪大会の優勝旗は、松坂投手への大切な挑戦権とも言えた。

 平石さんのチームメートだった大西宏明さん(39)も同じ心境だった。3年夏の甲子園、横浜との準々決勝は、今も語り継がれる熱戦となった。延長十七回、3時間37分に及ぶ戦いに敗れはしたが、大西さんは松坂投手から3安打。十一回の同点適時打で本塁に生還したのは平石さんだった。

 大西さんも昨夏から、関西独立リーグの堺シュライクス(堺市)の監督を務める。近鉄などでプレーし、2011年に引退。大阪市内で焼き肉店を経営していた。知人から監督就任の誘いを受けて迷っていたとき、テレビで松坂投手の投球をみた。衝撃的だった。

 中日のユニホームを着たかつてのライバルにはもう、豪速球はなかった。変化球主体の投球。自分たちに勝ち、米大リーグにまで上り詰めた投手が、投球スタイルを大きく変えてまで第一戦で踏ん張り続ける。そんな姿に心を打たれた。「俺も何か変化できるもの、あるんかな」。監督就任を決めた。

 平石さんは「けがで苦しみ、大輔を打ち崩せなかった。高校時代のことはあまり思い出したくないですね。でも、手術や試合に出られなかった経験が、監督となった今、選手を見る上で生きている」。

 あの夏は、いまも2人の人生に影響を与え続けている。

     ◇

 PL学園の甲子園春夏通算37回出場は府内最多だ。しかし、不祥事をきっかけに硬式野球部は16年の大阪大会を最後に休部となった。大西さんは「部の体質を変えられなかったことはOBの一人として申し訳なく思う。そして一野球ファンとしては、夏にあのユニホームを見られないのがとても残念です」。

 母体のPL教団によると、98年の南大阪大会の優勝旗は、現在も校内で大切に保管・展示されているという。おなじみのユニホームが大阪大会から消えても、平石さんら球児たちが残した栄光とドラマは、いつまでも色あせることはない。(山田健悟)

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