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石川)勝ち進む力「執念」に宿る 育成功労賞の西東さん

2019年6月30日03時00分

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 夏の1勝に必要なものは何か――。考え抜いて、「執念」という言葉を球児に伝えた。金沢市立工業高校野球部を2度、石川大会準優勝に導いた西東直人さん(56)が、高校野球の発展や選手育成に貢献した指導者に贈られる「育成功労賞」を受けた。

 かほく市出身。学生時代は内野手として活躍した。日体大を卒業後、県立ろう学校勤務を経て、1988年に金沢市立工の監督に就任した。以来約28年、同校の監督を務め、夏の石川大会で準優勝2回、北信越地区高校野球の県大会で優勝2回の成績を修めた。

 「執念が必要」と痛感したのは、92年の夏だった。

 金沢市立工は石川大会準優勝を果たした。しかし、決勝では星稜高校に6―0で敗れた。星稜には91年夏の準々決勝でも、延長16回の激闘の末、4―3で惜敗していた。星稜と金沢高校が「2強」と呼ばれた時代。「公立高校でも甲子園に行けると証明する」と意気込んで再挑戦した夏も、あと一歩及ばなかった。

 試合後、「星稜にあって自分たちにないものは何か」と自問を続けた。

 強豪校の監督と話した。選手は、いつ、何を食べれば、体が大きくなるかを考えていた。いつ寝れば、ベストのプレーができるか見極めようとしていた。「生活の全てが、1勝を奪うために洗練されている。全てが野球につながると考え、細部までこだわる執念がある」。そう気づいた。

 夏の大会で1勝するのは難しく、苦しい。「勝ち進むために何が必要か、生徒に自分で気づいて、日常生活を送ってもらわなきゃいけませんでした」

 2年前に第一線を退き、現在は金沢市立工の教頭。野球部の指導からも離れている。しかし、チームの話題になると「今年もいい選手がいるんですよ」と笑顔に。集大成の夏を迎える全ての選手に、「悔いの残らない、一生懸命のプレーを見せて下さい」とエールを送った。(岡純太郎)

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