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群馬)試される実力、春季関東高校野球あす開幕

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2019年5月17日03時00分

 第71回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟など主催、朝日新聞社など後援)が18日、埼玉県で開幕する。1都7県の19校が出場し、熱戦が繰り広げられる。群馬県予選で優勝した前橋育英は、東海大相模(神奈川1位)と木更津総合(千葉3位)の勝者と19日にさいたま市営大宮球場で、準優勝の健大高崎は専大松戸(千葉2位)と18日に県営大宮球場でそれぞれ初戦を迎える。昨春は健大高崎が大会を制した。夏に向け、両校がどのような戦いを見せるのかに注目が集まる。(森岡航平)

 前橋育英の投手の中心は新チームの発足からエースの梶塚彪雅(3年)だ。最速140キロ超の直球とキレのあるスライダーやカットボールを武器にする。群馬県予選準々決勝の伊勢崎清明戦では9回2失点で完投。エースの役割を果たした。一方で初戦の東農大二には集中打を浴び、6回8失点。「打者を追い込んでから厳しいところに投げきれなかった」と課題も見つかった。

 先発した昨秋の関東大会準々決勝の山梨学院戦では、四回途中までで7失点と打ち込まれ、あと一歩のところで選抜大会出場に手が届かなかった。今春にかけて食事の回数を増やしたり筋力トレーニングに力を入れたりし、体重は約12キロ増。下半身が安定し、「一回から九回まで同じ質の球を投げられるようになった」と手応えはある。

 暑さの中で連戦となる夏の大会に向け、梶塚に次ぐ控え投手の底上げがチームの課題だ。今大会も決勝まで進めば4連戦になる。荒井直樹監督は「梶塚だけでは勝ち進んでいけない。関東大会ではどの投手が成長を見せてくれるか楽しみ」と話す。

 打線では、県予選で打率5割以上の成績を残した主将の丸山大河(3年)や、長打力もある3番の剣持京右(3年)らのバットに期待がかかる。「過密日程なので乱打戦も考えられる。打線がしっかり援護していきたい」と丸山。剣持も「投手に頼ってばかりではなく、打線が引っ張りたい」と意気込む。

 前回覇者の健大高崎は、強打者ぞろいだった昨年に比べると「少し小粒のチーム」(青柳博文監督)。群馬県予選ではロースコアの試合も粘り強く戦い、勝ち上がってきた。青柳監督は関東大会を「夏に向けて現状のチームがどのくらい通用するか、何が足りないのか知るために大事な大会」と位置づける。

 投手では笹生悠人(はると)(3年)の投球が試合を左右する。身長165センチと小柄ながら、最速140キロの直球とスライダーをテンポよく投げ込む。先発した準決勝の桐生第一戦では8回を2失点に抑え、1点差の勝利に大きく貢献した。

 中学時代は日本代表に選ばれるほどの有望株だったが、高校に入ってからは腰のけがに悩まされ、1年目はまともに練習ができなかった。昨秋は控え。この春初めて背番号「1」を背負った。制球力を評価し、「春は笹生が中心と決めていた」という青柳監督の期待にも応えた。笹生は「三振を狙って取ることもでき、粘り強く投げられた。関東では制球の精度をさらに上げていきたい」と話す。

 県予選で2本の本塁打を放った田口夢人(ゆめと)(3年)や4番に座る伊藤雄紀(3年)ら長打力のある打者の前に走者を出せるか。俊足で1番を打つ捕手の柳沢光星(3年)の出塁も鍵を握る。主将の辻憲伸(3年)は「レベルの高い投手にどこまで通用するのかやってみたい。下位打線からも好機を広げたい」と力を込める。