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北海道)札幌大谷、米子東に4―1 逃げ切って初勝利

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2019年3月25日03時00分

 札幌大谷は24日、米子東(鳥取)を4―1で破った。創部10年目の甲子園初出場で初勝利。系列中学の野球部時代から築いたチームワークを生かし、大きな白星を手にした。2回戦は29日の第1試合で明豊(大分)と対戦する。一方の札幌第一は25日第3試合で山梨学院(山梨)との初戦に臨む。

 ■誓い胸に 先頭打者アーチ 北本壮一朗選手

 一回裏、札幌大谷の1番打者、北本壮一朗遊撃手(3年)は「自分が打ってチームを勇気付ける」と誓い、打席に入った。5球目、内角に甘く入った直球を思い切り振り抜くと、打球は左翼へ大きく飛んだ。

 「もしかしたら入ったかも」。二塁を蹴ったあたりで大歓声が聞こえ、期待は確信に変わった。大会第2号本塁打。表情を変えず、ガッツポーズを小さく作った。

 レギュラーを目指していた昨夏、打撃不振に陥った。グラウンドで打撃練習の順番を待っていると、五十嵐大部長が声をかけてくれた。「考えすぎず、割り切ってバットを振っていこう」。不調の自分を見てくれていた――。泣きそうになるほどうれしかった。

 この助言をきっかけに、思い切ったスイングを心がけ、昨秋から1番を任されるようになった。明治神宮大会決勝では七回に逆転打を放ち、初優勝に大きく貢献した。

 札幌に帰った後、大会中に受けた死球で肋骨(ろっこつ)が折れていたことが分かり、2カ月間、バットを振れなかった。焦りはあったが、仲間たちが「一緒に甲子園に行くんだから絶対無理するな」と励ましてくれた。全国レベルの投手の速球に対応できるよう、夕食でご飯を3合食べるなどして体重を5キロ増やし、トレーニングで下半身を鍛えぬいた。

 中高一貫校で、チームの3年生の大半が札幌大谷中の出身だ。北本選手も、その1人。中学3年のとき、野球部が全国大会で8強に入ったときの背番号は2桁だった。それでも、高校ではレギュラーをとれると信じて進学した。何より、一緒に練習してきた仲間たちと甲子園に行きたかった。

 夢舞台で本塁打を放ったことに「正直まだ実感がわかないが、次も1番打者としてチームを勢いづけたい」と笑顔で話した。(遠藤美波)