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和歌山)開幕戦、市和歌山初戦突破 選抜高校野球大会

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2019年3月24日03時00分

 第91回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援)が23日、阪神甲子園球場で開幕した。開会式があり、県勢の智弁和歌山、市和歌山が甲子園の土を踏みしめた。市和歌山は、開幕試合に登場。約3万4千人の観客が見守る中、呉(広島)と対戦し、3―2でサヨナラ勝ち。県勢として選抜大会で通算100勝を挙げた。市和歌山の次戦は大会第6日第2試合(28日午前11時半開始予定)で、高松商(香川)と対戦。智弁和歌山は、大会第6日第1試合(28日午前9時開始予定)で熊本西と対戦する。

 ■夢舞台の一打「値千金」 片上柊也君(3年)

 同点で迎えた十一回裏2死二塁、市和歌山の片上柊也(しゅうや)君(3年)のバットから響いた快音が甲子園に響き、そして歓声がわき上がった。小さい頃から憧れた夢の舞台、甲子園で手にした勝利は劇的なサヨナラ勝ちだった。

 市和歌山は1点リードで迎えた九回表、三塁打とスクイズで呉に同点に追いつかれた。市和歌山ペースだった甲子園の空気は一気に呉色へ。九回裏の市和歌山の攻撃は無得点に終わり開幕試合は延長戦に突入した。

 十一回裏の市和歌山の攻撃では、先頭打者が三振に倒れたが、続く山田佳吾君(3年)が外角の直球を右前へはじき、敵失の間に二塁まで進塁。しかし、次打者が左飛に打ち取られ2死となり、片上君に打順が回ってきた。

 この日、片上君は4度打席に立つも無安打。5度目の打席に立ち、甲子園の空気を感じる。「このままタイブレークになったら呉にもっていかれる。(好投する)岩本のためにもなんとかして止める」

 1球目を見送り、2球目を捉えた。打球は中前へ飛んでいく。中堅手から捕手へ返球される間に山田君が三塁をけり、本塁へ生還。市和歌山側のアルプスから歓声が上がり、ベンチから飛び出した選手たちが抱き合った。

 「小さい頃からずっと憧れていた場所。いつかはプレーしたいと思っていた。活躍出来てうれしい」。試合後も片上君は涼しげな表情だったが、一転、頰を緩ませた。

 校歌を歌唱中、市和歌山の勝利を祝福するように日の光が選手たちを暖かく包み込んだ。県勢100勝目を手にした球児たちは輝いていた。(成田愛恵)