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広島)選抜開会式司会、呉三津田の赤瀬さん「心込めて」

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2019年3月23日03時00分

 第91回選抜高校野球大会が23日開幕する。選手たちは22日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開会式のリハーサルに臨んだ。本番では広陵は11番目、呉は12番目に登場する。選手宣誓は広陵の秋山功太郎主将(3年)が務める。

 開会式の司会を務める高校生の一人に、呉三津田高校3年の赤瀬智咲さん(17)が選ばれた。西日本豪雨を乗り越えて出場する広陵と呉の選手らとともに、夢の舞台に臨む。

 豪雨で広島県呉市広地区の自宅は断水し、炎天下の給水所で3時間並んだ日もあった。ボランティアで向かった天応地区には仲良しの女子生徒の自宅があった。土石流が家や車を押し流し風景は一変。土砂が乾いて舞い上がり、嗅いだことのない異臭が鼻を突いた。

 目指していたNHK杯全国高校放送コンテストまで約2週間しかなかった。朗読部門に出場する予定で、優勝すれば選抜の開会式の司会を務めることができると聞いていた。

 憧れ続けた大舞台だ。「でも、こんな時に出てもいいのかな」。断水が続く中、父の単身赴任中に母を一人残すことになる。土砂災害に遭い避難生活を送る同級生にLINEで悩みを打ち明けると、長文の返事で背中を押してくれた。

 豪雨前には「優勝したい」気持ちが先立っていたが、「広島の生徒が出ていれば、全国の人にも豪雨の被害に関心を持ってもらえるかも」と思うようになった。ありのままの姿を出せたことが良かったのかもしれないと感じている。

 開会式では、優勝旗の返還や選手宣誓などの場面を担う。「大切な一瞬に、球児たちの大切な名前を、心を込めて全力で読み上げたい」(高橋俊成)