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合言葉は「監督を男にする」 日章学園、甲子園初勝利へ

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2019年3月24日08時32分

 23日に開幕した第91回選抜高校野球大会に日章学園が初出場する。1回戦の相手は習志野(千葉)。機動力と堅守を磨いた野球で甲子園での初勝利をめざす。

 日章学園は1965年創部。甲子園の土を踏むのは2002年夏以来2回目だ。当時は22安打を放ちながら初戦敗退。「まず1勝」にかける選手たちの思いは強い。

 3年生25人中14人が日章学園中出身だ。彼らは中学軟式野球部の1期生。中1の時から他校の上級生相手に試合経験を積み、中3では全国8強入りを果たした。その主力選手がチームの中心になっている。

 昨夏は宮崎大会で決勝に進んだが、接戦の末に涙をのんだ。福山凜主将(3年)のもと、新チームで決めた合言葉は「畑尾(大輔)監督を甲子園に連れて行き、男にする」。真価が問われたのは、昨秋の九州大会1回戦の九州国際大付(福岡)戦だった。

 九国大付は昨春の九州大会を制した優勝候補だったが、最速145キロのエース相手に二回までで6得点と打線が爆発し、リードを守りきった。石嶋留衣投手(3年)は「去年の春の優勝校に打ち勝てたのは自信になった」と振り返る。

 昨秋の公式戦で「先行逃げ切り」の勝ちパターンを培った。俊足で出塁率の高い上位打線で先制し、堅い守備で守りきる。

 初戦で対戦する習志野は最速145キロの本格派右腕、飯塚脩人(しゅうと)投手(3年)がチームの柱。福山主将は「初戦で投手が浮足立っている序盤の攻撃が鍵」と話す。

 注目されるのは、深草駿哉選手と平野大和選手(いずれも3年)だ。

 捕手の深草選手は強肩が持ち味。畑尾監督が「走られたのをほとんど見たことない」と信頼を置く。昨秋の公式戦8試合で許した盗塁は2。打撃でも2番を任され、秋の九州大会は11打数8安打と活躍した。打田幸介副部長は「打てる2番。バントがいらず、アウトが増えない」と期待を寄せる。

 4番で中堅の平野選手は豪快なスイング、俊足、安定感のある守備が魅力。左ひざの剝離(はくり)骨折を抱えながら九州大会では計5打点を挙げた。現在はけがも回復しており「自分の1本で試合を決める」と意気込む。

 課題もある。一つは投手の制球力。チェンジアップを駆使し緩急をつける寺原亜錬投手(3年)と、140キロ近い速球が武器の石嶋投手の二枚看板だが、九州大会では要所での失投や四死球が目立った。

 自慢の守備にも若干の不安が残る。指導陣が頭を悩ませたのは度重なる雨。チーム練習が本格始動した2月中旬から雨が続き、十分な練習がこなせなかった。外野グラウンドは水はけが悪く、3月上旬までに外野ノックが2、3度しかできなかったという。

 畑尾監督は「9、10日の沖縄遠征で、外野手も守りの感覚を取り戻しつつある。打ち合いでも投手戦でも勝利につなげたい」と力を込めた。(高橋健人)