スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

和歌山)「一戦一戦」の智弁、体力強化の市和歌、選抜へ

2019年3月11日03時00分

シェア

 23日に開幕する第91回選抜高校野球大会に、県内からは2年連続13回目の智弁和歌山と3年ぶり6回目の市和歌山の2校が出場する。新チームが発足してから選抜までの両校の取り組みを紹介する。

 ■一勝つ難しさ学ぶ 智弁和歌山

 「一戦一戦勝ち抜いて最終的に優勝する」「一戦一戦全力で勝ちにこだわる」。選抜大会に向けて智弁和歌山の選手たちに意気込みを聞くと、「一戦一戦」という言葉を耳にする。昨年の選抜大会では決勝で宿敵大阪桐蔭に敗れ、準優勝。今年も優勝への思いは強いが、「優勝」の言葉が真っ先に出ることはない。

 「去年は、大阪桐蔭を意識しすぎて夏は近江に負けた。(秋は)神宮大会が見えてきて浮足立った。その隙を見せたから負けたと思う」。主将の黒川史陽君(2年)はそう話す。

 大阪桐蔭への雪辱を誓った昨夏の甲子園では初戦で敗退。秋の近畿大会では大阪桐蔭を倒して勢いづいたと見えた次戦の明石商戦で、0―12で5回コールド負け。負けから学んだのは一つの勝利をつかむことの難しさと大切さだった。

 新チームで大切にしているのは「一人一人が考える野球」。昨年8月に就任した中谷仁監督(39)の教えだ。実戦形式の練習では、攻守それぞれに分かれ、試合中の細かい展開を想定し、作戦を選手たち自身で考える。

 ある日の練習では2点リードされた場面で無死一、三塁からどう攻撃するかに取り組んだ。本塁打を狙うのか、短打をつなぐのか、選手たち自身で作戦とサインを決め、打席に入る。中谷監督は「自分たちで考えてやったらすごく頭に残って財産になる」と自ら考える大切さを説く。

 「去年の選抜は先輩たちに連れて行ってもらった。今回は自分たちでつかみ取った甲子園。一つ一つ積み重ねて日本一まで行きたい」。黒川主将は頂を見据える。

 ■体力強化と食で粘り 市和歌山

 市和歌山は昨年夏の選手権和歌山大会、秋季近畿大会県2次予選といずれも決勝で智弁和歌山に惜敗。近畿大会では、龍谷大平安(京都)にサヨナラ負けし、4強を逃した。

 秋以降は「終盤まで粘れる力」を付けるため、徹底的な体力強化に取り組んだ。ダッシュ5本の終盤、きつい4本目、5本目でも足を動かし目標時間内に走りきる、遅れたら時間内に戻れるまでもう一本走る。徹底して体を追い込み、体力と精神力を身につけた。

 月に1度講師を招いて行う食育の講義では「体を大きくする」をテーマに食事をとるタイミングや適した食材を学び、選手それぞれが目標の体重を決め理想の体作りに励んだ。

 体力強化の結果が表れている選手の1人が打線の中軸を担う緒方隆之介君(2年)だ。3度の食事に加えて放課後までに補食のおにぎりを10個、さらに練習中にも5、6個食べることで空腹の時間を作らないよう意識。近畿大会から体重は9キロ増えた。体重を増やし、スクワットで下半身を鍛えた。その結果、打撃練習で打球が90メートル地点に置いているネットを越えることが多くなり、打球の速さと鋭さも増したという。

 練習中は部員同士で打撃フォームをスマホで撮影し合ったり、近くの選手が投げる姿を見て腕の振りについて助言したり、互いに高め合う。

 「秋は主力が決まっていなかった。ケガをしてる子も多くて、でもその分『全員でなんとかしよや』といって目の前の一戦を物にしてきた」と半田真一監督(38)。冬の厳しい練習を乗り越え、投打ともにレベルアップして夢の舞台に臨む。(成田愛恵)

話題の記事

スポーツブルアプリアイコン