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明石商、から揚げ・カレーを朝から完食 名物学食に潜入

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2019年3月27日08時25分

 第91回選抜高校野球大会に出場する明石商。チームの合言葉でもある「日本一」に向け、日々練習に励む部員たちのパワーの源のひとつが同校名物の「から揚げ」だという。食堂をのぞいてみた。

 「おばちゃん、から揚げ!」。午前8時、明石商の学食に、朝練を終えた野球部員ら約50人が続々とやってきた。ほかの部活の生徒たちの姿はない。から揚げやカレー、ラーメンなどをぺろりとたいらげると、午前8時40分からのホームルームに出席するため、足早に学食を後にした。

 約20種類のメニューの中でも、一番人気はニンニクとショウガの風味が利いたから揚げ(4個程度で税込み120円)だ。捕手の名村康太郎選手(1年)は毎朝、から揚げを食べに食堂を訪れる。自宅から持ってきたご飯のおかずにしていて、「外はカリカリで、中は肉汁がじゅわっと多くておいしい。おかげでご飯も進みます」。

 食堂で働き始めて5年になる「食堂のおばちゃん」の小林郁子さん(57)によると、毎日約12キロの鶏肉を仕込む。おろしニンニクやおろしショウガ、しょうゆ、卵、ごま油などに前日の昼ごろから漬け込んだ鶏肉を朝から次々と揚げていく。選手らは特製の甘辛だれやマヨネーズ、塩などをかけて食べる。

 「野球部員は学年によってカラーがあり、今の1年生は元気で、2年生のほうがおとなしい。3年間での成長もよく分かる」と小林さん。選手から「体重を増やすために何を食べたらいいか」などの生活相談も受け、「引退した3年生が進路が決まった後、報告しに来てくれることが一番うれしい」という。

 球場にも、できるだけ足を運んで応援している。夏は3年連続、兵庫大会決勝で敗れて悔しい思いをしてきた。しかし昨年7月、西兵庫大会を制して悲願の「夏の甲子園」初出場を果たした。それまでの部員たちの頑張りが目に浮かび、涙があふれたという。

 そして今年。選抜大会で部員たちがめざすのは「てっぺん」だ。小林さんは「ボールに食らいつき、躍動感あふれるプレーをしてほしい」と期待を寄せる。(森直由)