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宮崎)大相撲力士の春日国、母校の甲子園出場にエール

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2019年2月14日03時00分

 大相撲の宮崎県出身力士、春日国(本名・安冨勇太さん)は、第91回選抜高校野球大会で春の甲子園に初出場する日章学園の野球部出身だ。「思い切り、はつらつと日章野球をやってほしい。甲子園で1勝を」と角界からエールを送る。

 甲子園が決まった先月25日は大相撲初場所開催中だった。神奈川県川崎市にある中川部屋でインターネットの動画を注視し、朗報に触れた。「九州の出場校は呼ばれるのが最後だったので、うれしいというよりホッとした感じでした」

 小林市出身の37歳。高校を卒業した2000年春、角界入りした。身長183センチ、体重150キロ。押し相撲が得意で自己最高位は09年春場所の幕下筆頭。関取と呼ばれる十両の地位に目前まで迫った。今年1月の初場所は東三段目29枚目で3勝4敗。現在は横綱鶴竜の付け人を務めており、白鵬、日馬富士と3横綱の付け人経験がある。

 小学校時代は軟式野球で投手と捕手を掛け持ちし、4番打者。中学時代も一塁手で主軸。高校でも活躍できる自信はあった。2学年上の兄と甲子園に行く夢を見て、兄を追って日章学園へ。だが、入学当時の体重は95キロあり、練習では準備運動もこなせなかった。

 社会人野球でプレーした東京ガスを退社し日章学園で指導者としての道を歩み始めた当時コーチの畑尾大輔監督(48)から「レギュラーを目指したいなら、体重を落とせ」と通告された。特訓は5キロのランニングから始まる。30分以内に完走しないと、あと5キロ走らされる。泣きながら走った。「レギュラーになるためと思えば苦じゃなかった」という。

 体重を15キロ引き締め正捕手に定着し、迎えた3年夏の宮崎大会。チームは初戦を突破し、2回戦は打線に勢いを付ける本塁打を放った。3回戦でシードの日南学園に敗れたが、「あきらめない気持ちを教えてくれたのが畑尾さん」と感謝する。「いいときも悪いときも助け合って一つの目標に向かってがんばった。当時つらかった思い出を今は仲間と笑いながら話せるのがうれしい」

 来月23日に開幕する選抜高校野球大会の期間中は、大相撲春場所のため阪神甲子園球場がある関西に滞在する。「アルプススタンドで応援したい。監督の畑尾さんが甲子園で采配をとることがOBとして一番うれしい」

 後輩の活躍に自身も刺激をもらう。「ここ3年は一場所一場所、一番一番という気持ちで土俵に上がっている。もう1回幕下に戻りたいという気持ちでがんばる」

 畑尾監督にとっては指導者として初めて臨む甲子園になる。畑尾監督は「勇太は高校で泣いている思い出しかなく、相撲取りとしてこんなに長く続けられるとは思わなかった。甲子園で校歌を一緒に歌いたい」と話している。(伊藤秀樹)