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京都)平成最後の選抜 挑む龍谷大平安・福知山成美

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2019年2月5日03時00分

 平成最後の高校野球の選抜大会に、龍谷大平安(下京区)と福知山成美(福知山市)が挑む。春夏の全国大会での府勢200勝まであと一つ。達成と上乗せに期待がかかる。出場決定から10日が過ぎ、両校は集中力を高めている。

 ■書いた目標日本一 龍谷大平安

 「~挑戦~日本一」。龍谷大平安の練習場のベンチにあるホワイトボードに、こう書き込まれている。書いたのは水谷祥平主将だ。選抜出場は全国最多の41回目。5年ぶり2度目の優勝をめざす。

 水谷君が、原田英彦監督(58)に新年のあいさつをしたときのことだ。「選抜で200勝を達成し、勝ちを積み重ねたいと思います」。監督は「1勝したらもう200勝や。やるからには日本一に挑戦せい」と返した。弱気になっていたことに気づいた。

 この日、練習場に行き、すぐにホワイトボードに目標を書いた。「日本一になるために自分は平安に来た。よっしゃ、やったるという気持ちになった」と振り返る。

 秋の公式戦は14失策。守備に課題が残った。持ち味は元気のよさと粘り強さだ。近畿大会では準決勝を除き1点差ゲームをものにした。

 近畿大会で優勝したが、11月の明治神宮大会は初戦で敗れた。初回に連続失策が出て5失点。追い上げも及ばなかった。

 水谷君は昨夏の甲子園で、右翼手で1番打者だった。日大三(西東京)との3回戦に敗れた日、宿舎の風呂で主将の松田憲之朗(けんしろう)君から「また甲子園に戻ってこいよ」と声をかけられた。「わかりました」と応え、約束を果たした。

 「技術はまだまだでも、元気はどの代にも負けない。2勝した昨年の夏の甲子園を超えるような熱い試合をしたい」。主将として大きな声を出し、仲間を鼓舞し続けるつもりだ。(川村貴大)

 ■主将2人が引っ張る 福知山成美

 福知山成美には主将が2人いる。二塁手の岡田健吾君とエースの小橋翔大(しょうだい)君だ。主将2人制は初の試み。ともに主将を強く志願し、井本自宣(さだよし)監督(45)は「野手陣と投手陣をそれぞれまとめてもらおう」と決めた。

 2人の立候補は昨年7月下旬。1、2年生の部員63人が投票し、ほぼ同数。ともに監督に直訴し、「やりたい」と伝えていた。

 1週間後の主将発表では、まず岡田君の名前が呼ばれた。小橋君は「がっかりした。そのあとで名前が出てあれっと思った」と振り返る。岡田君は「(8強に進めなかった)先輩の分まで頑張っていこう」、小橋君は「おう」と応じた。投手の負担を考え、試合時の主将は岡田君になった。

 主将と副主将にわけず、監督は2人の気持ちを大事にするほうがチームが一つになると考えたという。

 小橋君の志願は、昨夏の京都大会の4回戦がきっかけ。府立西舞鶴に1点リードされた九回、2死で走者なし。小橋君は中前安打を放った。暴投で二塁へ進み、次打者の右前安打で生還した。延長十回でサヨナラ負けしたが、チームを引っ張るやりがいを感じた。

 投手13人は冬場、野手とは別メニューをこなす。まとめ役は小橋君だ。岡田君は昨季の主将に憧れ、立候補。気遣って優しく接する小橋君と、注意すべき点はきっぱり言う岡田君の役回りができてきた。

 目標は府勢の200勝達成。練習後、2人は課題を共有し、話し合う。井本監督は「強い自覚をもった選手が2人いるのは心強い」と話す。(高橋豪)