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順当だった選抜大会選考、近畿の最後の座を分けたものは

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2019年1月26日06時00分

 第91回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の出場32校を決める選考委員会が25日、大阪市内で開かれ、昨年準優勝の智弁和歌山などが選ばれたが、史上初の大会3連覇を目指していた大阪桐蔭は選出されなかった。

 昨秋の明治神宮大会を制した札幌大谷(北海道)は春夏通じて初の甲子園出場。同準優勝の星稜(石川)は3季連続出場になる。4季連続の智弁和歌山も含め、8校が昨夏の第100回全国選手権記念大会の代表校だ。

 龍谷大平安(京都)は史上最多出場回数を41回にのばし、東邦(愛知)は30回、高松商(香川)は27回、広陵(広島)は24回と伝統校健在を示した。米子東(鳥取)は23年ぶり、桐蔭学園(神奈川)は16年ぶりの復活。

 21世紀枠は石岡一(茨城)、富岡西(徳島)、熊本西。この3校を含め、8校が初出場となる。

 組み合わせ抽選会は3月15日。大会は同23日から12日間(休養日1日を含む)、阪神甲子園球場で開催される。

 ■注目された近畿の選考は

 最大の注目は、近畿6枠のうち残り2枠の行方だった。

 4番手までは昨秋の近畿4強ですんなり決まった。5番手には京都1位の福知山成美が選出。近畿王者の龍谷大平安をはじめ、京都勢が好結果を残したことから、評価された。最後の1枠には市和歌山が選ばれた。

 近畿の前田正治選考委員長は、「近畿大会の戦いぶり」を基準としたことを強調したうえで、市和歌山について「一番の評価は龍谷大平安との粘り強い接戦。チーム一丸になって相手投手を崩していく打撃力もあった。大阪桐蔭は全国選手権の優勝後で、難しい面はあったのかもしれないが、なかなかチームができあがっていなかった」と評した。史上初の3連覇がかかっていた大阪桐蔭に、チームの完成度で勝った形だ。

 他の地区は、秋の上位校がほぼ順当に選ばれ、逆転は起きなかった。

 好左腕の宮城大弥(2年)を擁して九州で8強入りした興南(沖縄)は、4強の日章学園(宮崎)と4番手を競ったが、「興南の宮城くんを甲子園で投げさせたいという気持ちもあったが、打線に勝負強さがなかった。投手力重視というより、総合力を見た」と九州の松元泰選考委員長は、日章学園を選んだ理由を語った。

 関東・東京の最後の1枠の選考では、関東8強で5番手とされた横浜(神奈川)と東京2位の東海大菅生(すがお)の比較で横浜が上回った。関東・東京の磯部史雄選考委員長は、「(横浜の)決め手は大会屈指の及川(およかわ)(雅貴)投手」と好左腕の存在を挙げたうえで、神奈川県大会で有力校の東海大相模や関東王者の桐蔭学園に勝ったことを高く評価。打力重視の風潮が広がるなか、春に重視されてきた「投手力」だけでなく、攻撃も含めた「総合力」がしっかりと評価された。

 推薦校のうち今月、指導者の不祥事が発覚した春日部共栄(埼玉)、高知商について、日本高校野球連盟の竹中雅彦事務局長は「指導者の不祥事で、チームの選考に一切影響していない」とした。春日部共栄は関東・東京地区から選出。高知商は中国・四国の最後の5枠目で呉(広島)との比較となり、「投手力の差」(井尻陽久選考委員長)で選ばれなかった。

 21世紀枠は北信越以東の東日本から、農学校を母体とし、園芸科などがある石岡一(茨城)が「新しい文武両道を示す可能性がある」として選ばれた。近畿以西の西日本からは地元の徳島県阿南市の後押しが強化につながった昨秋の四国4強の富岡西(徳島)が選出。最後の1校は昨秋の九州大会で1勝をあげ、地元での野球の普及活動が光る熊本西に決まった。(小俣勇貴)

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 ▼補欠校 北海道 駒大苫小牧、釧路湖陵▽東北 花巻東(岩手)、仙台育英(宮城)▽関東 佐野日大(栃木)、前橋育英(群馬)▽東京 東海大菅生▽東海 中京学院大中京(岐阜)、中京大中京(愛知)▽北信越 上田西(長野)、東海大諏訪(同)▽近畿 大阪桐蔭、報徳学園(兵庫)▽中国 創志学園(岡山)、関西(同)▽四国 高知商、明徳義塾(高知)▽九州 興南(沖縄)、小林西(宮崎)▽21世紀枠 平田(島根)、清水桜が丘(静岡)