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島根)「夏の甲子園で校歌を」 平田、センバツ逃す

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2019年1月26日03時00分

 今春の第91回選抜高校野球大会の出場校が25日、発表された。中国地区の21世紀枠候補校だった県勢の平田は選出されず、春夏通じて初の甲子園出場はならなかった。

 同校ではこの日午後3時ごろ、校長室で坂根昌宏校長(58)らが出場決定を伝える電話を待ったが、吉報は届かなかった。坂根校長は部員28人が待つグラウンドに向かい、整列した部員を前に「残念ながら選ばれませんでした。気持ちを切り替えて夏に向けて頑張ってほしい」と知らせた。部員は表情を変えることなく、淡々と結果を受け止めていた。

 坂根校長は取材に「21世紀枠の候補に入っただけでも大変なこと。選手たちは夏に向けて一生懸命練習してほしい」と話した。

 平田は、秋の県大会で準優勝し、中国大会に出場した。21世紀枠の中国地区候補校の選考では、子供の野球離れが進む中、地元での普及活動も評価された。

 普及活動は、同校OBでもある植田悟監督(47)が監督に就任した2017年度から始まった。部内に4人の「普及班」を設け、彼らを中心に部員自らが企画して地元のスポーツ少年団の小学生たちへの実技指導や、地元の幼稚園・保育園児を対象にした野球教室を開いてきた。計5回開催したという。

 坂根校長からの報告後、植田監督は練習を前に、「さあ、これから! 今日の練習から、夏に向けて頑張っていきましょう」と部員に力強く声をかけた。

 植田監督は「選抜の候補校に選ばれ、良い経験ができた。夏に向けて更にレベルアップしていければ」と話した。

 授業中も緊張しながら結果を待っていたという植田航主将(2年)は「少し残念だが、夏に向けてまだ時間はある。夏の甲子園で校歌を歌えるよう、気合を入れて頑張りたい」。普及活動については、「評価してもらったことはうれしいし、励みになる。地元の子供たちに野球を知ってもらい、少しでも野球人口が増えるよう、これからも継続していきたい」と笑顔を見せた。

 島根県から審判として甲子園に派遣された経験のある同校OBの中島泰久さん(83)は「これからもっと練習して強くなって夏の甲子園をめざせばいい」と、後輩たちに期待をかけた。(浪間新太、杉山高志)