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野球一徹(6)智弁和歌山・高嶋仁名誉監督

2018年12月19日02時00分

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 甲子園で負けているとき、ベンチで考えることがある。

 負けとって七回くらいになったら、もう出場してない3年生のことしか頭にないです。あいつをここで使うて、あいつは守備でここに入れてとか。いつもそない思うとるんですよ。昔から考えてます。1回戦負けであっても、優勝したときであっても、甲子園におるうちに必ず3年生の控えも出しとるはずなんです。そういうのを考え出したら大体勝てないんです。

 ほんまはその控えの子を出さんかったら、ひょっとしたら試合がひっくり返るかもしれんです。でも、僕としたらやっぱり出してやりたい。1回でも出とけば、将来ね、甲子園に出たというのが残りますから。勝負師やったら使わないです。でも監督やっとる以上はもう、しゃあない。それを変えようとも思ってません。へぼ監督だからしゃあないですよ。そら3年間やってきた子をねえ、代走でも代打でも守備でもええから使うてやらんと。

 怒った後、仏のように選手を教え諭すことがある。

 なんで怒られとんのかっていうのを本人がわからんとあかんですから。納得すれば、次に怒られても選手は納得してやるんですよね。怒られっぱなしっていうのが一番あかん。もううるさいなあ、やりたくないなあってなったら意味ないんでね。怒るっていうのは、選手をなんとかしよう思うて怒っとるわけですから、そこら辺を取り違えるときがあるんでね。グラウンドから出とけとか、そういう風になるんですよ、人間だから。そのときに、終わってからパッといってやらんと。監督っていうのはチームを包んでいかなあかん。選手たちがこぼれていかないように。

 選手の成長に喜んでも、褒めない。

 高校生が一番伸びる時期です。3年間のどこかで、「こいつよう打つようになったな」という選手が出てきます。それが楽しみなんです。それが高校生の持っとるものなんですよね。

 でも褒めることはあまりないですね。面と向かって褒めたことはないです。例えばホームラン打つでしょ。ベンチ帰ってきても、これくらいのピッチャーだったら打って当たり前やなあって。選手はムッとくると思うんですけど、やっぱり有頂天になったらあかんですよ。力持っとるやつはそれ以上のもん出さなあかんですからね。

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