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石川)星稜、札幌大谷に逆転負けで準優勝 明治神宮大会

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2018年11月14日03時00分

 野球の第49回明治神宮大会高校の部決勝が13日、東京・神宮球場であった。北信越地区代表の星稜は27年ぶりとなる優勝を目指したが、北海道地区代表の札幌大谷に1―2で逆転負けして準優勝だった。

 星稜は五回、福本の左前安打などで1死二、三塁の好機。ここで荻原がスクイズを決めて1点を先制した。投げても荻原はキレのあるスライダーを武器に6回まで無失点。しかし、七回2死二、三塁で2点適時打を浴びて逆転を許す。さらに安打を浴びたところで右翼手として先発したエース奥川が救援して切り抜けたが、変化球を効果的に使う相手の右腕西原の前に打線が沈黙。安打は五回の1本のみで、四球で走者は出したが得点に結びつけられなかった。

 星稜の林和成監督は「荻原はよく投げてくれた。打線の援護があればよかったが、相手バッテリーが一枚上手だった」と悔しそうに振り返った。

 「これ、ポケットにいれとけ。ピンチになったら見ろ」。この日朝、宿舎からバスに乗る前に今大会初の先発を告げられた投手の荻原吟哉(ぎんや)(1年)は、主将で捕手の山瀬慎之助(2年)に「お守り」を渡された。

 前日の準決勝は九回に登板し、3点本塁打を浴びた。「ふがいないピッチングをしてしまった。絶対に挽回(ばんかい)したかった」。しかしいざマウンドに上がると、緊張感に襲われた。

 立ち上がりはストライクが入らず、連続四球。早速ポケットの中のお守りを取り出した。すると、ガムの包み紙に書かれていたのは「うんち」という落書きとイラスト。「山瀬さんはチームをいつも盛り上げてくれる」。笑顔になり、気持ちが楽になった。

 相手に得点を許さぬ好投を見せたが、七回に逆転の2点適時打など4安打を浴び、奥川恭伸(2年)の救援を仰いだ。試合後は「甘い球が多かった」と悔しがり、「コントロールもスピードも、(エースの)奥川さんがいるうちに吸収するものはたくさんある。冬の間に下半身を作り直し、選抜で通用する選手になりたい」。力強い目線は、新たな目標を見つめていた。=敬称略(浅沼愛)