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鳥取)米子東が決勝進出 選抜へ前進 高校野球中国大会

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2018年11月4日03時00分

 第131回秋季中国地区高校野球大会(中国地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は3日、岡山県倉敷市のマスカットスタジアムで準決勝があった。米子東が延長タイブレークの末に呉(広島)を破って決勝進出を決め、来春の選抜大会出場に向けて大きく前進した。決勝は4日午前10時から、マスカットスタジアムであり、広陵(広島)と対戦する。

 同点の十回1死二塁。米子東のエース森下祐樹(2年)はマウンドで帽子を取り空を見上げた。息を深く吸って、深く吐いた。九回2死一、二塁から適時打を許し、同点に追いつかれた記憶が脳裏をよぎる。

 ここで1点でも許したらサヨナラ負けを喫する。気負いからか、次打者に四球を与え1死一、二塁。「目の前のアウトを取ることを考えよう」と、また深く息を吐いた。続く2人を左飛と投直に打ちとると、思わずガッツポーズが出た。

 エースとして1年の秋から背番号「1」を背負う。「お前が打たれたらチームが動揺する。だからお前は打たれたら駄目なんだ」と、紙本庸由監督にはチームの柱としての役目を託され続けてきた。だが、今大会のこれまで2戦は打者に助けてもらって勝っていた気がした。「エースとして自分が勝利を導きたい」。それだけを胸に、この日のマウンドに臨んだ。

 試合は今大会初のタイブレークへ。十三回二死二塁、森下に打順が回ってきた。それまでの5打席では、相手投手の外角スライダーにてこずり無安打。「打てない球を打とうとしても無駄だから、しっかり打てるボールを振ろう」と冷静に狙いを絞った。初球、外角から中に入ってくるスライダーを振り抜き、二塁打に。二塁走者がかえり1点を追加した。続く4番の福島悠高(同)の適時打で自身も生還した。

 十三回の守りで1点差に迫られたが、170球の熱投で勝利を引き寄せた。「今日は達成感のある試合だった。明日もしっかりぶつかっていきたい」。森下は決勝に向けて気を引き締めていた。(矢田文)