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仙台育英、準々決勝で敗退 延長の末 高校野球東北大会

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2018年10月15日16時07分

 高校野球の秋季東北地区大会第3日は15日、秋田県で準々決勝4試合が行われた。秋田市のさきがけ八橋球場では、今夏の甲子園出場校同士が対戦した仙台育英(宮城)―花巻東(岩手)があり、延長十回、5―6で仙台育英が敗れ、来春の選抜出場が厳しくなった。

     ◇

 延長十回裏、仙台育英のマウンドに先発の大栄陽斗君(2年)が登った。すでに150球超。甘く入った初球を中前へ返され、犠打で1死二塁となった。

 「自分が抑えなきゃ」

 サヨナラのピンチを招いた責任を感じ、空振りを取ろうとスライダーを投じた。外角低めを狙ったはずが高めに浮き、またも中前へ。サヨナラ打で本塁へ駆け出す花巻東の選手たちに背を向け、天を仰いだ。

 「落ち着いて打たせて、2死二塁や三塁にしても良かった」と悔いた。その目尻には涙の跡があった。

 夏に甲子園のマウンドを踏み、自信のある直球とスライダーに磨きをかけ、スタミナ強化にも取り組んできた。初の延長戦を経験し、「ボールのキレもスタミナも、もう1段階あげないといけない」と、来春に向けて課題をつかんだ。

 左打者へ有効な変化球も身につけようと考えている。初球から積極的に振ってきた花巻東打線を振り返り、「1球に泣いた試合だった。一つひとつ意思を持った投球をしたい」

 須江航監督から「夏の甲子園で優勝すればいい」と声をかけられた。「甲子園に戻るためにレベルアップしたい」。来夏を見据える目に、もう涙はなかった。(平田瑛美)