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兵庫)甲子園行進曲に作詞 富田砕花展、芦屋で

2018年10月24日03時00分

 数多くの校歌を手がけ、「兵庫県文化の父」と言われた詩人、富田(とみた)砕花(さいか)(1890~1984)の展覧会が兵庫県芦屋市伊勢町の市立美術博物館で開かれている。夏の全国高校野球選手権大会の開会式でおなじみの入場行進曲に、砕花が作詞した歌詞があることを紹介するコーナーもある。

 砕花は盛岡市生まれ。上京後、歌人として出発。その後、民衆の生活や心を日常的な口語で表現する民衆詩派の詩人として知られるようになった。1913年に病気療養で芦屋市を訪れ、21年に定住すると、93歳で亡くなるまで暮らした。

 砕花は高校野球が好きだった。35年、夏の高校野球の前身の全国中等学校優勝野球大会が21回を迎えた際、朝日新聞社が山田耕筰(こうさく)に作曲を、砕花に作詞を依頼して入場行進曲「大会行進歌」ができた。

 「百錬 競へる この壮美」で始まる勇壮な歌で、歌詞は3番まである。だが、大会本番では歌われてこなかったようで、曲の方がよく知られている。

 2階の高校野球のコーナーでは、大会行進歌の歌詞の1番を砕花が書いた掛け軸(同館蔵)を展示。1階ホールでは、2013年の鳥取大会開会式で、声楽を学ぶ地元の高校生が大会行進歌の1番を独唱した際の貴重な映像を流している。ほかにも高校野球の歴史を振り返る写真パネルが並ぶ。

 会場全体では、砕花が手がけた校歌や社歌、長編詩「兵庫讃歌(さんか)」など幅広い功績を紹介。高校野球の強豪校、報徳学園の校歌も作詞しており、その自筆原稿も並ぶ。

 展覧会タイトルは「富田砕花展 受け継がれる詞(うた)」。11月25日まで。月曜休館。観覧料一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料。

 28日午後2時から、1階ホールでコンサート「歌で綴(つづ)る富田砕花の世界」が開かれ、大会行進歌などが披露される。無料だが、観覧料は必要。先着80人。問い合わせは芦屋市立美術博物館(0797・38・5432)。(村瀬成幸)

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