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秋田)地元への感謝口に 吉田輝星投手が母校で会見

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2018年10月11日03時00分

 今夏の甲子園で秋田勢として103年ぶりに準優勝した金足農(秋田市)のエース吉田輝星投手(17)が10日、プロ志望届を提出した。同日夕に同校で開かれた記者会見で、決断の経緯や地元への感謝の思いを語った。

 「もっと大きい舞台で自分の姿を見せて、県民の皆さんに恩返ししたい」。黒の学ランに身を包んだ吉田投手は、集まった120人を超す報道陣を前に、感謝の気持ちを口にした。

 プロへの道を決断したのは、福井国体から秋田に帰った翌日の今月4日。「『自分の思いを尊重する』と言ってくれた方が多く、その言葉を心にとめて決めた」。そして「今までよりももっと厳しくなるので、気を引き締めて練習し直したい」と語った。

 自身の転換点として振り返ったのが、昨夏の秋田大会決勝での敗退。「もう先輩はいない。自分で率先してやらないといけないと思ったことが、一番変わった」。昨秋からは八戸学院大(青森県八戸市)の正村公弘監督の指導を受け、スライダーの切れに磨きをかけた。

 今夏の秋田大会前までは同大への進学を考えていたが、「甲子園、U18、国体を経験し、1試合1試合で少しずつ気持ちが変わっていった」と明かした。

 同席した中泉一豊監督は「(苦渋の決断だったのは)当然のこと。(正村監督に)申し訳なさはあったが、最後は受け止めてくれた」と述べ、「学ぶ姿勢や謙虚さを崩さずに、金農(かなのう)で培ったものを少しでも発揮してほしい」とエールを送った。

 会見を見守った金足農元監督の嶋崎久美さん(70)は「周りの雑音に負けない心と『大成するんだ』という固い決意をもってほしい」と話した。(神野勇人、野城千穂)

 ■会見での一問一答

 吉田輝星投手の記者会見での主な発言は次の通り。

 ――決断は

 「両親と監督と部長先生と話をして決めました。(両親には)『自分がしっかり強い意思を持っているなら尊重する。その後の生活も考えて決めろ』と言われました」

 ――迷いはなかったのか

 「客観的に自分を見て、プロで通用するのか考えられなかったので不安でした」

 ――決断の決め手は

 「甲子園と国体を通して、全国大会で自分たちの力を発揮して勝てたことが自信につながって決断しました」

 ――プロでどんな投球をしたいか

 「自分の自信があるのはストレートなので磨いていきたい」

 ――(夏の秋田大会前は大学進学への気持ちがあったが)U18アジア選手権で刺激を受けたのか

 「周りの選手を見たときに、プロの世界で勝負したいと思った。影響されたというよりは、新しい心が芽生えた」

 ――後輩たちにどんな言葉を残すか

 「自分をめざすのではなくて、自分よりもいい選手になってもらえるように頑張ってほしい」