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秋田)金足農、国体で勝利 準優勝ナイン引退 高校野球

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2018年10月3日03時00分

 福井県での第73回国民体育大会に出場した金足農は2日、初戦で常葉大菊川(静岡)に7―0で勝った。台風24号による日程変更で準決勝と決勝は行われず、金足農を含む4チームが1位となる。甲子園での活躍で「金農旋風」を巻き起こした3年生ナインは、笑顔で夏を締めくくった。

 ■本塁打・スクイズ 有終飾る

 「楽しんでいこう」。甲子園を沸かせた金足農の3年生たちは、高校最後の試合を前に明るかった。普段はベンチ裏でやる円陣を外でやって気合を入れた。

 六回表。それまで好投していた吉田輝星投手が、打川和輝選手にマウンドを譲った。失策や与四球で無死一、二塁のピンチを迎えても、ナインは笑顔と明るさを忘れなかった。

 「打たせてけー」。仲間の声を背に打川選手がコーナーを丁寧に突いて無失点に抑えると、チームから重苦しい雰囲気が消えた。

 六回裏、1死二塁で高橋佑輔選手が打席に入る。「高校最後の打席かも。悔いのないように」

 初球、狙っていた内角の直球を思い切り振り抜いた。飛球はぐんぐん伸びて左翼席へ。打った瞬間に本塁打を確信した高橋選手は、淡々とダイヤモンドを回った。甲子園での横浜戦での3回戦、八回裏に放った逆転弾以来となる本塁打に、前主将の佐々木大夢選手は「苦しい場面で打ってくれる。また助けてもらった」と喜んだ。

 最後はお家芸のスクイズ(記録は内野安打)でコールド勝ちし、体を反らして歌う「全力校歌」を福井の夜空に響かせた。佐々木選手は「みんなの進路はバラバラでも、一緒にプレーしてきたという思いは一生変わらない」と力強く話した。(神野勇人)