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秋田)新生・金足農、初戦競り勝つ 秋季高校野球

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2018年9月17日03時00分

 第70回秋季東北地区高校野球県大会(県高野連主催、朝日新聞秋田総局など後援)は16日、秋田市のこまちスタジアムとさきがけ八橋球場で2回戦4試合が行われた。今夏の全国選手権記念大会で準優勝した金足農は、大館桂桜との接戦を制した。17日も両球場で2回戦4試合がある。

 ■伝統を引き継ぎ、脅威の粘り強さ

 今夏の甲子園で金足農が見せた粘り強さは、後輩たちに引き継がれていた。

 新チーム初の公式戦となったこの日。五回終了時点で2点を追う苦しい展開だったが、選手たちの声が小さくなることはなかった。

 六回、2死から登藤孔太郎選手(2年)の適時三塁打や相手の失策で追いつくと、八回には「お家芸」のスクイズで勝ち越した。

 大館桂桜に再び逆転を許して九回を迎えたが、選手たちに焦りはなかった。

 1死走者なしから三浦壮磨選手(同)が二塁打を放つと、犠打や死球などで2死満塁に。打席にはここまで3安打の嶋崎響己選手(同)が立った。

 大声で叫んでバットを構える。そして初球、真ん中低めに直球が来た。思い切り振り切ると、打球は中前へ。相手の失策も誘い、走者3人が生還し、勝利を大きくたぐり寄せた。

 甲子園準優勝という看板を背負った新チーム。前評判は決して高くなかった。2年生9人が甲子園のベンチに入ったが、秋田大会から試合出場はない。8月下旬に新チームが発足してからも、十分に練習ができなかった。最初に臨んだ練習試合では羽黒(山形)に1―21で大敗した。

 吉田輝星投手(3年)のような絶対的なエースはいない。打撃力も前のチームには及ばない。長打が打てないなら単打でつなごう。自分たちのスタイルを貫こう――。どんなチームを作るか、何度も話し合った。

 この日の試合を、吉田投手ら3年生が球場で観戦していた。嶋崎選手は「うれしかった。見守られていると感じた」。甲子園で全国の強豪相手にひるまず、脅威の粘りを見せた先輩たちの姿を一番間近で見ていた後輩たち。新たな金足農が歩み始めた。(野城千穂)